私の母は若くして亡くなりました。

父と祖母のカルト宗教信仰に

人生を狂わされたようなもので

私の記憶にあるのは

「お母さんは可哀そうな人」

というイメージです。

 

貧困であるにも関わらず

子供3人を無計画に産まされて

カルト宗教に人生を捧げることを

義務付けられ

父から虐待を受けていた母。

 

私は幼い頃すでに母に対して

自分が生まれて申し訳なかったと

思っていたくらいです。。

 

「母」という生き物はこんなに

辛いものなのかという

強烈な原体験になりました。

 

ところが、私は大人になって

というより

ネットやSNSのおかげかもしれませんが

世の中には

「幸せなお母さん」が大勢いる

ということを知りました。

 

経済的にも問題はなく

2人、3人と

子供を積極的に持ちたがる人が

いることも知りました。

 

私の母は子供ができてしまったため

仕方なく生んでいたと

子供ながらに理解していたので

「子供がかわいい、もっと欲しい。」

と考える人がいるのが驚きでした。

 

暖かい自分の家庭を持つことを

当たり前のように

実現している人が大勢いる。

 

家族が安らぎの場所であり

大好きな場所という人が

私の周りには本当に多いです。

ほとんどそうでした。

 

私にとって育った家族は

冷たく、いつ怒られるかわからない場所

のイメージしかないです。

 

私は「母親になること」と

「子供を持つこと」に対して

 

人生を壊される(=死)のイメージ

 

が強すぎて

若い頃は子供が欲しいと思う気持ちが

人より薄かったように思います。

 

重たいですね。

 

育った環境で受けた傷は

アラフィフになっても

こうやって私を侵食してきます。

 

結婚しても

優しい夫がいても

多分死ぬまで

心の底でくすぶり続けるのでしょうね。

 

どうして早く結婚しなかったのか

子供を持たなかったのかという後悔と

あの家で育ってはこんな思考になっても

仕方がなかったという無気力感で

ぼんやりとしてしまう時間を

私は一生持ち続けるのだと思います。