世界最大のチョコレートの祭典!パリで開催されたサロンデュショコラへ行ってきました Vol.1はこちら
ボンマルシェから地下鉄で約20分ほど、ポルト・ド・ヴェルサイユ駅(Porte de Versailles)に向かいます。
今回のサロンデュショコラの舞台、ポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場へ。
日本でいうとビックサイト的なところでしょうか。
きたきたきたーー!これはテンションあがります!!
この日は前夜祭なので、記念式典とショコラのファッションショーなどが行われました。
また今回はパリ・サロンデュショコラ20周年記念ということで、日本でのライセンスを持っている三越伊勢丹ホールディングスの大西社長がフランス語と英語で記念スピーチをされていました。
それにしても、こういうお話の時って、日本だと皆ざわざわしてあまり聞いてない人の方がが多いかと思うんですが、フランス人は若い子達も一生懸命耳を傾けていたのが、印象的でした。
ちなみにわたくし、このスピーチを待っている間に、遂に眠さのピークに達しまして水がないのに溺れている状態に。止まると死ぬマグロと同じようです笑。
この日はその後会場を軽く見学して、会食へ。
深夜12時過ぎにホテルに戻り、2秒で就寝。
中州じゃ、ないよ。
明けてパリ2日目。
朝8時からアンジェリーナ本店にて、ねっちょり濃厚なモンブランとこってり甘いショコラショーというなかなかパンチの効いた朝食を頂きました。
日本のよりもかなり大きいです。
お店はチュイルリー公園の前にあり、店内もクラッシックでステキだったのですが、それ以上に朝の8時から営業していることが一番驚きでした笑。
さて、この日はサロンデュショコラの一般会期初日。
再びポルト・ド・ヴェルサイユの会場へ向かいます。
エントランスでは巨大なゴリラがお出迎え!
また会場には、ジャン=ポール・エヴァンや、ピェール・エルメ、ピェール・マルコリーニなど日本でもおなじみのトップパティシエのブースをはじめ、街の気軽なチョコレート屋さんのブースもあり、オール試食OK!かつその場で購入することも出来ます。
とにかく、あたりに漂うチョコレートの香りと、人々の活気、さまざまなイベントの賑わいで、一気にテンションも上がってきました!
まずは会場で気になったショコラを一気に紹介します。
まずはこれ。
個人的に一番最初に目が入り一番気になった名づけて「消しゴムショコラ」
見た目、まんま消しゴムなんですが、食べてみると意外に(?)に美味しく、中身はキャラメルナッツ。
quernons d'ardoise というブランドのショコラで(HPかわいいです。さすがフランス)、 説明書を見るとどうやら消しゴムじゃなくて「屋根瓦」をイメージしているらしいです。
ぜひこれ日本にも入ってきて欲しい!とその場で一人盛り上がっておりましたら、食品の輸入は厚生省で厳正に決められていて、 この色はまず日本には入れられないだろうなーとの説明を受けました。
かつ、逆に日本ではOKでもフランスでNGということもあり、それぞれ輸入する時は、禁止されている食材に近しいものを代用して再現するのだとか。
その時に、いかに現物に近い味を再現できるのかが、一番難しく、かつ一番腕の見せ所だと。
あらちょっとやだ、かっこいい。
わたくし、そこに食品バイヤーの心意気を見たよね。
さてお次は美しいボワシエ(BOISSIER)
の花びらショコラ。
味わいもパッケージも洗練されすぎです。
見た目がかわいい水兵さんショコラ。
joel patouillardのもの。
塩味のホワイトチョコレートでした。
(でもあまりホワイトチョコ好きじゃないので、ごめんなさい)
そして今回、個人的に注目させていただいたのが、日本勢!!
今回のパリサロンデュショコラにて、外国人部門で最優秀賞を受賞したエスコヤマ
の小山進さんと。
日本を経つ前に、小山さんにまつわる熱いお話を聞いていたのもあり、どうしてもどうしてもお会したくて。
そして今回新しく作られたショコラを絶対に食べたいと思っておりました!
辻口さんとのトークディスカッションにも参加。
お話を聞きながら、ショコラが配られ、ご本人の説明を聞きながら味わうという・・・。
名づけて、インタラクティブショコラ。
・・・豪華過ぎるでしょ。
この経験、本当にすばらしくて、まるで学芸員の方に説明してもらいなが回る美術展とそうでない美術展くらいの違いがありましたね。
パリサロンデュショコラならではなんでしょうが、色々と刺激されました。
その他、福島の向山製作所からは、フランスではめずらしい生キャラメルを出展。
パリっ子がむらがっておりました。
メリーがやっていたトーキョーショコラ。
あとこの生地にチョコレートを練りこんだLaurent Duchêne
のクロワッサンが、めちゃくちゃ美味しかったです。
これは、本当に日本にすぐにでも入ってきそうなくらい、大ヒットの予感!!
日本の業者の皆様、急いで!!笑
またショコラのブース以外にも、ダリをテーマにしたショコラの作品や
前夜祭で行われたショコラのファッションショーの衣装などが展示されており
↓キモノ、片チチ隠シテヨ、的ナ。
とことんショコラを楽しんじゃおう!というフランス人の心意気が伝わってくるよう。
会場はとにかく多くの人たちで賑わいで、取材合戦もすごかったです。
朝から夕方まで、とにかくこの日は文字通り、ショコラまみれの1日に。
胸焼けを起こしながらも、本当にたくさんのことをインプットできたので、この上ない高揚感につつまれたのは言うまでもありません。
~まとめ~
こんなに1日でチョコレートを食べたのは、もちろん人生で初めての経験。
今回を通してもっとも印象的だったのは、日本のショコラティエの頑張りや、トップショコラティエたちの渾身の新作おひろめ合戦も迫力があり本当にすばらしかったのですが、個人的には、フランス人のショコラに対する深い造詣と懐の大きさでした。
日本でもチョコレートは昔から親しまれて、気軽に食べられる大好きなスィーツの1つとして位置づけられているかとは思うのですが、なんて言うのか、もっとフランスではチョコレートに対していい意味で貪欲。
そのことが、そのまま日本に受け入れられるかはまた別の話ですが、日本のサロンデュショコラも来年13年を迎え、携わっている方たちの努力もあり、ある程度のエッセンスは日本で受け入れられているのでしょう。
そして「知らないことに対して自分の感情を添えて吸収していく」という経験をたくさんさせていただき、本当に感謝いたします。
このことをきっかけに、1つでも、小さいことでも、出来ることを実現していけるよう、今後も迅速に働きかけていきます!!