母も私もドライな性格だから、
母は私と住むのはストレスだとはっきり言ってくれたし、
介護を子どもにやらせないために
貯蓄したとも言った。

あんなのはプロの仕事で
お父さんは施設で幸せに
亡くなったでしょう?と。

子どもだからイライラする
こともある。

自分の家へ帰れ!と
はっきり言った。

日本政府は介護保険なんて
取っておいて使わせないよ。

父をグループホームに入れるのに
二年目かかった。
最後に私がフランスから
国際電話をして法律を実行して
いないから、
あなたたちを調べる!
ケアマネさんはいい方だけど
事務所は母を体良く言いくるめて
『じき、空きがでます』と
繰り返していた。

私の電話から1週間後に父は
ホームに入れた。

素晴らしい介護士さんに
囲まれて、
『今が一番幸せだよ』と
私にテレビ電話でニコニコして
人生の悪いことはすべて
忘れていた。

ヤングケアラーという言葉を
聴いて戦慄が走った!
フランスはしろうとには介護は
ほとんどやらせない。

危ないからだ。
介護される人が。
義母はホームが空くまで
無料の新しい国立病院のひとり部屋
(新しいところはたぶん、
ひとり部屋しかない)
で数ヶ月待っていた。

メンタリティが変わらないと
政治は変わらない。

だから、私はフランスに帰る。