昨日パリのスリに遭われた
日本人ご夫妻のたまたま近くにいた仏人夫。
警察署まで一緒に行って警察官人
調書を作成してもらうところまで
同行したそうです。
ご夫妻とも英語堪能の紳士、淑女。
夫に旦那様のお名刺も、
奥様からは私にお礼のお電話も頂戴しました。
「私たちのせいでご迷惑おかけしてすみません」と奥様はおっしゃっていたけど、
ぜんぜん違いますよ。
迷惑ではないし、悪いのはスリ!
気をつけていなかったとか、
そんな反省はご無用です。
相手はプロですから。
ところで、日本の教育の
「人に迷惑をかけてはいけない」より、
インドの「人に助けられないで生きられる
人間などいない。
他者の問題は自分の問題にせよ。
なんびとにも手を貸すことを怠るな」
のほうが私は好き。
助けるほうは「ありがとう」を言われる前に
さっさと立ち去るほうが真に助けたことになる。
お礼を言わせたら野暮。
自責の念は期間限定一時だけにして、
悪人を悪人ときちんと認識し、
怒る、抗議することが冷静にできる社会、
という意味ではフランスのほうが
ラクに生きられます。