フランスの学校は7月1日をもってたいていは夏休み。
お仕事をされているパパ・ママもフランス革命記念日=キャトルズ・ジュイエ
(7月14日の意味の仏語)もしくは英語ではバスティーユ・デーからは
本格的なバカンスのシーズンです。

今でも、昔のように一ヶ月ほど会社をお休みする人もいるようですが
バカンスの中身が外国旅行などとちょっとお金がかかるようになりましたし
仕事での出世もしたいがんばり屋さんなどは2週間~3週間までしか
まとめてはとらないよ、というケースが増えてきたようです。

特にお子さんが大きくなって、もうお友達とのバカンスを望むようになった
ご両親はキャンビングだとか田舎のご実家で一ヶ月ゆったり過ごすというよりも
誰もいないパリ市内に夏はいて、秋ぐらいからモロッコやその他の外国に
2週間ぐらいのんびり夫婦でいってこようか・・・シーズン外せば旅行代金も安いし・・・
といった具合です。

リーマンショックからやはり仏でもバカンスを控えめに低料金にて過ごす、という
風潮が高まっているのですが、その代わりに知恵をいかに遣って
バカンスを低料金で楽しむか、という雑誌の記事をよく目にするようになりました。

たとえば、これは昔からあるのですが、「アパートの交換」。
ロンドンに住んでいる人とパリに住んでいる人たちがネットや情報誌で
それぞれのアパートを交換してその都市に数週間の滞在を楽しむのです。

うちの隣人さんも実は、まったく知らない人ではなく、
自分のシチリア人の親戚との交換滞在をやっていました。

長期滞在用のアパートはパリにもたくさんあります。
食事もつくれますし、経済的に長期滞在を楽しめますね。
ただ、ある程度言葉ができて、土地勘がないと、
貸している側に迷惑をかけてしまう(ご近所などとのトラブルが鍵を失したり
パリにつきものの水道が壊れてしまったので修理屋を呼ぶなど色々・・・)
お勧めはいたしません。
アパートのあるビルの管理会社や大家さんによっては
セキュリティのために「また貸し」を禁止しているところもあります。
住人たちはそれを知りながらも「バレないだろう」と軽い気持ちで貸している
場合も多いようです。
そのあたりはきちんと相手に確認をとったほうがいいですね。

ちなみにうちの夫婦の場合はワンコがいるので
夫婦揃っての休みの場合はフランス国内かEUのみ(英国とアイルランドは
書類が面倒なので外してます。島国にはほとんど狂犬病がないからです)
としています。

日本もしくは他の外国に行く場合はチワワの桃子を連れていきやすいところのみ。
(日本なら滞在一ヶ月ぐらいで身体に負担がなく、書類も検疫所できちんと
整っているかどうかをFAXにて確認しあえるので、条件は厳しくも、きちんと
連絡を取りつつやればいざ着いてから「入国できません」ということがないのです。
すごく親切でした)

フランス領でしたら、問題はありません。

ただ、チワワのような3キロ以内の小型犬は客席で飼い主の膝の上で過ごせるよ~
という規律が今あるのはエール・フランスぐらいなのです。
以前は日系もそうだったのですが、今は貨物扱いのみ受け付けるということに
規則が変わってしまいました。

よって、できれば長時間の飛行も考えて、連れて行きたくないな・・・ということから
ここ数年は夫は夫で、私は私で、遠方にはそれぞれ個々に旅行するということにしています。

私はもともと旅行ライターでしたので、ひとり旅は慣れていますし
そちらのほうが現地で好き放題動けるので、いつもだいたいひとり旅。
夫もひとり旅のほうが好きなので、友人とでかけるということはほぼ皆無。
日本が大好きなので、夫だけで日本の私の実家に行かせたこともあります。
義母が老人ホームに入ってからチワワの桃子をあずかってくれる適当な人がいないので
私はパリに残り、夫が休みが取れて桃子と一緒に家にいてあげることができる時には
今度は私が日本に帰国する・・・そんな、周りから見たら「犬中心」の夫婦なんです(笑)

今年のバカンスはもうカルナックというブルターニュに数日行ってきたのと
秋にたぶんもう1度ブルターニュ。
そしてクリスマス前にロンドンを考えています。
日本帰国は来年の春ぐらいまで延ばそうかな・・・と。

今はスカイプなどのテレビ電話で家族と無料で頻繁に話せますし
結構、ホームシックにならないで済むんですよね。

時代は本当に変わりました。

皆さんも夏休みの時期ですね。
どうぞ、自然と親しんだり、なつかしい人に会ったり、
ペットを連れての小旅行を楽しんだりなさってくださいね。

こちらは残念ながら冷夏です。
日本は猛暑とうかがいました。

どうか、夏バテ、熱中症にご留意くださいますよう。

そして、なによりも被災地の方々、その近隣の方々が
心も身体もゆったりとできるようにとあちこちで企画されている
「夏のイベント」を楽しめますよう・・・心よりお祈りしております。