冷静と情熱のあいだ
イタリアのフィレンツェを舞台に
繰り広げられた愛の物語
愛しあう二人
でも、愛するゆえに許せなかった
ひとつの出来事
男にはそれが我慢できなかった
女にはそれが優しさだった
あんなにも愛し合い、
あんなにも仲睦まじかったのに
それぞれに、
別々のパートナーと暮らし、
時間は過ぎてゆく
しかし、心の片隅に、
心の奥底に、
愛する人は、ただひとり
「10年後の私の誕生日、
あのドゥオモで・・・」
それは10年前の約束
ふたりには
忘れることの出来なかった約束
愛し逢っているのに
素直になれず、
すれ違ってゆく
‥‥‥‥‥‥
相手を思い遣ること
それが「愛」
「愛」することを忘れ、
愛を求めてしまっていた
一言、一言が相手を傷つけ、
いつしか、おたがいを追い込んでいた
「愛」を積み重ねる時間を
いつしか、
愛で崩してしまっていた
もう、遅いのかもしれない
もう、取り戻せないのかもしれない
『冷静と情熱のあいだ』
10年後、
ふたりのドゥオモに、
きみは現れるのだろうか
「心の風景」より
