先日7月21日(日)は日舞の夏の発表会
”浴衣ざらい”でした。
当日は、たくさんのお客様に
ご来場いただきました。
本当にありがとうございました
日曜日でしたので
本来であれば休養日の方もいらっしゃった
でしょうし、何かしら他にご予定があった方
もいたでしょう。
さらに天気は雨でしたから
正直、そんな日は出かけるのイヤですよね
そんな中
わざわざ足を運んで観に来ていただける
というのは、本当にありがたいことだと
改めて思います。
家族なら
友達なら
来てくれて当然
↑
そんなことは、決してないのですよね
皆さんが、それぞれの大切なお時間を
このために遣ってくださっている。
それを思ったとき
やはり、自己満足で終わるのではなく
「よくわからないけど、なんか良かった」
でも
「日本舞踊って、おもしろい」
でも
「けっこう、良いじゃん♪」
でも
「また、観に来たい！」
でも
とにかく、今日この時間をかけて、観に来て
ああ良かったなぁと思っていただけるものを
提供したい
これが
私が日本舞踊を踊る意義だと思っています。
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最近、名取を取られた
お弟子さんがいらっしゃるのですが
今回の発表会での踊りを観て
とても素敵になられたな、と感じたんですね。
これまでと、何かが違うなと。
なので私は
「とても、お上手になられましたね。」
とお声がけしたんですね。
(偉そうで、すみません(笑))
ご本人は「そんな〜」と謙遜しながらも
とても嬉しそうだったのですが
のちに
”どうして、上手になったと感じたのか”
その理由がわかりました。
浴衣ざらいが終わり、懇親会の席で
名取合格者の挨拶があり
そこでこの方は、こんなお話をされたんですね。
「私、変わったんです。
日本舞踊は、上手いとか下手とか
そういうことじゃなくて
心が育つことだって。
私は、千久沙先生に
心を育てていただきました。
それで私、変わったんです。
お仕事のお相手にも
日舞の仲間に接するように接していたら
帰り際に、ありがとうと涙を流して帰られる
方までいて‥‥。
これまで、相手の方に涙される、なんてことなかったのに。
だから、千久沙先生にも、この学園の皆さんにも感謝しています。」と。
このお話を聞いて
あぁ、だからこんなに素敵になられたのだなと
上手になられたと、感じた理由がわかりました。
千久沙先生は、こう言います。
『踊りには、人となりが出てしまう』
また、別のお弟子さんは、こう言っていました。
『上手く見られたい、と思うと
むしろ、ぜんぜん上手く踊れない』
踊りを追求していく中で
技術の向上は、もちろん大事だけれど
それ以前に
心持ち・気持ちをどうも持つか。
どうありたいのか。
が、大事なのかもしれないな、と
このお弟子さんの一件から
深く感じ入ったのでした。
みんな「変わりたい」と言いながら
でも変われなくて苦しんでいるのに
この方はあっという間に、それを
成し遂げてしまいました。
私が側から見ても、そう思うのだから
もちろん本人の独りよがりなんかではなく
確実に、彼女は変わりました。
もちろん、これまでに
悩み続けたからこそ、とも言えるかも
しれません。
大人になっても、いくつになっても
人って変われるんだな、と。
気持ちが変われば、変わるのは
一瞬なのだな、と。
また１つ学んだのでした
じつは一度
この方には、
踊りの打ち上げで(舞初めのときだったかな？)
個性心理學での読み解きをしたことがあり
そのときに、運氣について
いままでとこれからの流れを
お話しさせていただいたのですが
この話をしたときに
それまで、「自分に自信ない」を連呼していた
彼女が打って変わって
かなり、確信した感じで
「なるほど、わかりました！」と
うなずいたんですね。
彼女は、たしか、この時点では
まだ名取を取る気持ちは
固まっていなかったと記憶しています。
もしかすると、この運氣のお話を
させていただいたことが
彼女の気持ちを動かしたきっかけに
なったのかも‥‥？
私は、そんなふうに思っています
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