13日付日経夕刊に三洋電機のリストラ記事が載っている。
そういえば、前の会社ではSONYとPanasonicから半導体などを購入していた。
当時、出井社長(6月までグループCEO)とVAIOで好調な業績のSONYと失速していたPanasonic・松下電器の比較記事が経済雑誌に出ていたのを思い出す。
しかし、私は松下電器は業績回復すると思っていた。
それは、支払の管理と取引先に対する数字合わせのメッセージの発し方が確実だったからだ。
小規模の会社は、回転金額が少ない為、当然ながら月次の資金管理にシビアになるのだが、
単独で4.8万、連結で33万人もの従業員を抱える企業体が、確実に管理できるということは、トップから末端まで暗黙裡に意思伝達ができていることを示している。
社長、役員、部長、課長とトップ方針を伝えるにつれて、社の置かれている状況が伝わりにくくなる。それは、中間管理職が必達目標に対して悲観的であり、その悲観さを部下に見せてしまうことで、部下が社の方針を信頼しなくなることもあるからだ。
また、各担当者が担当業務を進める中で、一から十まで上の指令を仰いでいるわけには行かない。
なので、そういった状況でポイントになるのは、社、部署の基本方針であり、暗黙裡に共有される考えなの
だ。
サッカーで選手がピッチに立てば、監督からいちいち、細々とした指示をもらってはいられないことを想像すれば、分りやすいと思う。
これらのことから考えれば、松下電器は中村社長のメッセージの発し方が明確である上に、もともと確実に業務を遂行する社員の力がシナジー効果を発揮したと言える。
一方のソニーはハイテクなイメージがあったが、ラフな会社だと思った。
細かいことを気にしない雰囲気があった。古きよき時代というか・・・
従業員数は単独で1.5万、連結で15万と松下より小さい規模だが、暗黙知は共有しずらい会社に思えた。
そして技術的にも甘い点があった。
SONYといえば、トランジスターラジオ、トリニトロンテレビ、ウォークマンと独創的な製品を、世に送り出してきたが、製品の特徴を発揮するベースとなる設計、品質レベルに十分に注意が払われていない傾向があるのだ。
私が購入したテレビのリモコンはスイッチを押しても反応しない。今ではほとんどのチャンネルが使えない。
パソコンのVAIOも購入したが、キーボードとケーブルの接点が弱く、接触不良となり、文章入力時にストレスとなった。キーボードを捨てるときに分解してみたが、ケーブルの基盤を取り付ける力が弱い設計だった。
テレビもパソコンも両方とも、力が加わった時の強度確保に問題があったと考えられる。
製造業の根本はreal worldでの使用に耐えうる製品を作ることだ。
当時、SONYは複雑系の経営など標榜としていたが、製造業の基本姿勢が薄くなったことが、現在の経営不振を招いている、大きな要因だと思う。
株主総会後、エンジニア出身の中鉢氏が社長に就任したことは製造業の基本に立ち戻る点で、妥当なことと思う。(ストリンガー氏は会長兼CEO)
長くなってしまったが、久しぶりに真面目に書いてみた。
おやすみなさい。