Home Alone (ホームアローン) | Grumpy Monkey(不機嫌なおさるさん)の観察日記

Grumpy Monkey(不機嫌なおさるさん)の観察日記

子供の成長は早いので、とりあえず忘れないように観察日記をつけようかなと・・・
英国人の主人とお互いの文化の違いを尊重しつつ(主導権を争いつつ?)子育て生活送ってます。

今日の Grumpy Monkey の天気は雨のち晴れ

朝私が起きて準備をしている時に目を覚ましてしまった。
最近私が家を出る前に目を覚ますと、私が出ていくのがわかるので激しく泣き出してしまう事が多い。
そういう時はとりあえずミルクを作り飲ませながら、おむつを替えてあげて飲み終わらない内に寝室を出てドアを閉めなければいけない。
でないと飲み終わってから私が部屋を出るとまた泣き出してしまうからだ。
部屋のドアをしめて私が準備をしている間にミルクを飲み終わった Grumpy Monkey は、少し泣き出すがお腹が一杯になると起きたばかりなのですぐまた寝てしまう。
一度寝室に忘れ物をしてミルクを飲み終わった後に入ってしまった私は後で旦那に「次からは気をつけてね。あれから2時間泣きっぱなしだったんだから・・・」と言われてしまう位である。
そんな訳で、今日は私よりもGrumpy Monkey が先に目を覚ましてしまった為、ミルクを作りに寝室を出た瞬間に泣き出してしまったのだった。

慌ててミルクを作って飲ませると泣いていたのを忘れて飲み始めた。ほっ。(^-^)
玄関で靴を履いていると飲み終わったのか一瞬泣いてしまったけど、すぐに寝たみたいで静かになった。ふぅ。

うちのおさるさんは泣くとすぐに大粒の涙がポロポロとこぼれてくる。
生まれたての赤ちゃんは結構涙なしに声だけで泣く子が多いみたいで、産まれてから一週間病院に滞在している時も、涙を流して泣いているのは Grumpy Monkey だけだったので、面会に来ている人達に「あら、可哀想に、この子すごい泣いてるね」とよく言われていた。(^-^;)
看護婦さんにも「この子よく涙が出ますね。」と言われていて、友達にも「涙が出ると悲しく見えるなぁ。。」なんて言われたりしたもんである。

そんな涙もろい(?)おさるさんは、最近家に帰ると私が座る前から足に抱きついて離れない事が多くなった。
とりあえず15分位はニコニコ、えへらえへらと笑いながら抱きついて私がどこへも行かないように離さない。そんな仕草は可愛いし、私を恋しく思ってくれたんだなぁ。と思うと嬉しいのだけど、だいたいはその後顔を押し付けて服をよだれだらけにされるので、スーツのクリーニング代が・・・なんて現実的な事も思ってしまう私は「ただいま~」と言いながらまず着替えに行ってから、Grumpy Monkey を抱きあげるようにしている。(^-^*)

そして私の旦那はいつも「see, mommy always abandon you but daddy never do that. (ほらね、お母さんはいつも君をおきざりにするけど、お父さんはそんな事したことないだろ?)」などと都合の良い事を Grumpy Monkey に吹き込むのであった。(なんでやねんっ。って感じだけど・笑)

そしてこの『おきざりにする』という言葉を聞くとよく思い出す事がある。
それが今回のタイトルである Home Alone に関係するのだけど、たまたまこの間テレビのニュースで子供が誘拐された話を見ていた旦那と日本の『鍵っ子』(今はそんな風に言わないのかな??)の話になった。
ようするにお父さんお母さんが働いていて学校が終わる時間に誰も家にいないので、子供が鍵を自分で持っていて一人で(もしくは兄弟と)家でお留守番をする事なのだけど、英国ではそれはご法度らしい。

私も実際小学生の頃はかぎっ子だったので、特に何の抵抗もなく受け入れているこの『かぎっ子』もとい Home Alone ここでは『子供だけが家にいる』という意味で使っています状態なのだけど、英国ではそれを隣人が見つけた場合、警察などに通報されるんだそうだ。
これには結構びっくりした。
以前結婚の報告をしに英国へ行った時に旦那のお兄さん夫婦の家に泊まっていたのだが、家族全員で車で出かけ、子供達は学校が終わった後彼らの両親の経営しているレストランへ直行し、仕事が終わるのを待ってから一緒に帰ってきていた。
私はただ単に子供達が車を運転できないし、送迎に手間がかかるから一緒に出て帰ってきているんだと思っていたのだが、実はこの法律の為だったらしい。
ええ~!知らなかった。結構厳しいね~」と驚く私に旦那は、「だって去年末に兄さん夫婦が友人の結婚式へ参加する為に香港へ帰る事があった時に彼らの娘も学校を2週間休んで香港へ来ていたでしょ。あの時も他に面倒を見れる大人がいなかったから試験前なのに学校を休ませて一緒に来たんだよ」と聞き、さらに驚いた。法律だからとはいえ、大事な試験前に学校を2週間も休ませて香港へ連れてこないといけないのか。大変だなぁ。と思った。
というのもそのお兄さん夫婦の娘は今16歳なのだ。彼女には兄がいるがすでに18歳なので彼が一緒に住んでいれば彼女は香港まで旅行せずにすんだのだが、彼は残念ながら違う国に留学しているのだった。

うちの両親は結構過保護な方で私達が高校生になって親戚の法事なので田舎に帰らないといけなくなる頃までは私と妹の二人きりでの留守番はさせなかったが、結構友達の家は普通に兄弟姉妹だけで留守番を数日するのは当たり前だったような気がする。
それに小学校の頃は両親共働いていたので、数時間だが妹と二人だけの時間があった。それを旦那に話すと「英国ではそれはあり得ない」と言われた。
もちろんこっそりしている人達はいるかもしれないが、隣人が通告する可能性がある位深刻な事だ。と言われてなんだかこれも文化の違いなのかなぁ。と思ってしまったのだけど、これってどこの先進国もそうなんだろうか??

この法律が結果的に家族にとって良いものなのか面倒なものなのかはわからないけど、日本でもしこの法律があった場合、旦那のお兄さん夫婦のように海外にいる友人の結婚式に出かける為に子供を2週間休ませる。という選択は日本人にできるのだろうか?
もちろんこれは英国では当たり前の事で他の人達もそうやっているのだろうけど、初めて聞いた私には疑問がいっぱいの法律なのだ。
でも、ある意味学校の教育だけにとらわれず家族の人生の楽しみを優先させる事ができる選択っていうものがあるのは良いな。と思ったのも確かである。

たまにこういう事を聞くと将来 Grumpy Monkey をどこでどう育てていこうかなぁ。と色々と思考を巡らせてしまう rieleah であります。(^-^*)