上海2日目、ひょんなことが重なり私は唐の時代の伝統衣装に身を包んで、髪型からメイクまで大変身した。
それは、1人の中国人女性とのやりとりから始まった。
思いつきで蘇州という上海から高鉄で30分ほどの距離にある土地へ行きたかったのだが、ガイドブックに行き方が載ってない。
仕方なく、英語が出来そうな若い女性に声をかけると、自信満々の顔で地図にある駅を指差した。
こんな自信たっぷりに言うのだから間違いないと思いその駅に行くと、全然違う。
その後も何人かに尋ねるが皆違うことを言うのでどの人が本当のことを言ってるのかよくわからなくなってくる。
なんかこのパターン、覚えがあるぞ…
そう、インドだ!
インド人は何かを旅行者に聞かれて、たとえ知らなくても何かを言ってあげなくては申し訳ないという、適当だけれど親切な人が多いのだ。
知らなければ知らないと言ってくれたほうが随分助かるのだが、皆よく知りもしないことを適当に…しかも自信満々な顔でいうので混乱しまくりなのである。
しかも笑顔で色々教えてくれるものだから適当でも全然憎めない。笑
なぜかおっちゃん同志が自転車を二人乗りしていたり(しかも女の子座りで。笑)、面白い光景を道に迷いながらも色々見れるのでそれはそれで楽しかったのだが…時間はどんどん過ぎていく。
迷いながら上島珈琲がやたらたくさんあることに気づいたり…
お札を崩して全部並べてみたり…
何の料理が入っているのかよくわからないが鍋を人力車に乗せてる漢を発見したり…
地下鉄をぐるぐるしている間にすっかり夕刻に近づいてしまった。
上海の地下鉄ではこんな風に改札でセキュリテイチェックがイチイチある。
私は旅行者だし勝手が分からず律儀に毎回荷物をX線に通していたが、周りの中国人たちはほぼスルー。
一体何の為のセキュリティなのか、ここでも結構適当である。笑
こちらが地下鉄の切符。
区間にもよるがだいたい3~4元(36円~48円位)とすごく安い。
タクシーに乗ってもワンメーター14元(168円位)だ。
こうして数々の親切な現地人の適当情報に翻弄されてなんだかんだ楽しんでいる私。
もはや、蘇州に行くのは諦めて上海雑技団でも観に行こうと劇場へ電話したのだが、あいにくの休み!
他の劇場にもかけたがこれまた休み!
ヤバイ、このままでは今日これと言って何もしないまま終わってしまうではないか…
と、焦って辿り着いたのがこの「萬紅変身写真館」だった。
世界の伝統衣装好きにはたまらない、中国の唐の時代などの貴重な伝統を身に着けることができる変身写真館なのだ。
まず衣装を選んだら、ヘアメイクさんが着付けと化粧を施してくれる。
かつらもかなり本格的ですごい重量感!
完成すると上のスタジオでプロのカメラマンが写真を撮ってくれる。
そして、1~2日後にはこんなエキゾチックアルバムが完成!
伝統衣装マニアの私としてはとっても楽しかった♪
蘇州に行くことはできなかったけど、流れで辿り着いて思いがけないことが体験できた。
ノープランな旅ってやっぱり何も考えず流れに身を任せるのが一番だ~♪
PS.中国でのグーグル、facebook、blog、などの規制についてこの間書きましたが、毎月お金(1000円ほど)を払えば見れるようにパソコンを設定してもらうことができるんだそうですよ。
それはそれで面倒だし、無料で見れるものにお金払うなんて微妙だけど…。まあ旅行者には関係ない話ですが、旅行中に使いたい場合は無線LAN経由でなくドコモやソフトバンクの回線をお金払って使えば問題なく見れますよ~。