これまでのインド話→ 世界一周旅話☆インド編
インド人の足裏耐久性研究もほどほどにして
そろそろ本気で宿探しをすることに!
安宿が密集する路地に行くと
すぐさま客引きのインド人がワーっと集まってきて腕をつかんでくる
「コンバンワ!ディスカウントスルネ!ウォーターデルネー!トイレヘヤニアルネー!ダイジョブ!ハイッ!」
5人くらい客引きの値引きプライスを聞いて、一番安く値引きしてくれるとこに決めた
値引きする宿ほど何か問題があったりすることが多い
まず部屋を見せてもらうことに!
部屋を案内する客引きは階段をひたすら上っていき、止まる気配すら見せない、、、
しまった~!
5階、この部屋の最上階である。。
うっかり最初に聞くのを忘れてしまった
「もっと下の階はないの?」と聞くとないと言う
ハルドワールが一番混むこの時期だからま、しょうがないか
もうバックパックを背負ってウロウロ探すのも疲れるし、今夜はここでいいかも
荷物を降ろし、早速部屋をチェックすると
冷水シャワー→水量に勢いはなく濁りまくってるが問題なし
トイレ→かろうじて流れるレベル
ベッド→南京虫除けシートを敷いて寝ないと危険レベル
窓→鉄格子あり、問題なし
ドア→南京錠かかる、問題なし
。。。。。
ん?
ドアをよーく見てみると
デッカイ穴が開いてるではないか!!
「ね、これ、おかしいよね?」
宿の従業員に聞くと、、
「ノープロブレム!!」
おやおや、お得意のシラ切り作戦デター!
同じ階にある他の部屋を覗いてみるも、、
同じように穴が開いているではないか!
きたよー、これ、問題発生だよ~
「ダイジョブダイジョブ、ノゾイタリ、カギアケタリシナイカラ、セーフティ!オヤスミナサイ!」
正直この穴は問題ありすぎなのだが
もう宿替えする気力はゼロ、今すぐベッドでバタンキューしたいくらいだ
でも、こうなったら対策を練ろう
普通、アジアの安宿は宿の鍵と南京錠を二重にかけたりして
しっかり防犯対策する
おまけに日本から自転車のチェーンロックを持ってきていた
これは本当に使えるアイテム
こういう穴のあるドアや
バックパックを柱やベッドに括り付けたりするのにもってこいなのだ!
よーし、鍵も三重くらいにしておけばデッカイ穴が開いてようと大丈夫
問題は覗きだ
今まで覗きにはかなりあってるため、対策を覚えた
覗き穴は基本ドアにあることが多い
覗かれるのはもう防ぎようがない
怖いのは覗きをした後に、刺激されて何かしてくること
だから覗かれても見られないようにするための手段を考えた
①死角となり覗き穴らしき位置から見えない場所で着替えをする
②夜になると電気を消し、着替えをする
③たまに覗き穴を覗き返してみる
眼が合ったらとても気まずい。笑
もちろん覗き穴は女性旅行者をターゲットにしたものだけではない
だいたい貴重品がどこにおいてあるか、常にチェックして
客がトイレに行くため鍵をかけないのをいいことにさっと財布を盗る
こういう犯罪がアジアの安宿で流行っていて
しかも残念なことに犯人は宿泊しているバックパッカーだということも多い
今まで被害にあった旅人を何人も見てきた
大事なのは隙を見せないこと
長旅になってもいつも用心する癖をつけること
それしかない
冷水シャワーを浴び、暗闇の中で着替えながら考えた
もう少しこの町を見て周ったら
バスに乗ってバラナシに移動しよう
南京虫がうじゃうじゃいるベッドで
疲れていたはずなのになぜかなかなか眠りにつけなかった
腕に苔の生えた老人が脳裏に焼きついて離れない
手足を自ら切ってまで同情を買い、物乞いをする者
どうすることもできない状況に
ヒンドゥー教の聖地の一つであるハルドワールに救いを求めて
数え切れない者たちがこの地にやってくる
この町で見た光景は刺激が強すぎて
明け方になってやっと眠りについた
☆☆☆
つづく