前回は”地獄のインド下痢洗礼”を受けたところまででしたね?
つづきをどうぞ♪
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↓コンノートプレイス
デリーで排出器官フル作動、お手上げ状態であった下痢の洗礼の翌朝、、
今後の旅プランの計画を立てることにした。
まずインドを何で移動するのか?
基本、旅ではいつもバスと電車がメインだ。
だが、インドは想像以上にデカイ!
世界の面積の中では7番目で、人口においては中国人に続き2番目に多い国だ。
旅の計画を立てるために情報が欲しかった。
デリーで、旅行者がまず訪れるのは、”政府観光局”である。
だが、この政府観光局がややこしい。
どうやら”偽”の政府観光局がやたらたくさんあるという噂。
なんとなく不安だったので宿のオーナーにしっかり話しを聞いてみた。
すると例のスイカの種でセクハラした従業員に本物の政府観光局まで案内させるという。
スイカの種でセクハラするやつなんて信用ならなかったけど、オーナーはしっかりした人だし、この従業員も単に女好きなだけで、変なところへは連れて行かないだろう。
一人で行っていろんなインド人に騙されるよりはマシだと思った。
これ以降、この従業員のことを「スイカのお種さん」と呼ばせて頂くことにする。
”スイカのお種さん”は私と一緒にリキシャに乗ると、コンノートプレイスに連れて行ってくれた。
注!→このときに間違ってもニューデリー駅の政府観光局に行ってはいけない。
東京駅にある案内所を信用するのは当たり前のことであるが、ここはインドだ。
駅にあるから本物だという確証なんてどこにもない。
駅にある偽政府観光局に行って騙される観光客は多い。気をつけよう!
では本物の政府観光局はどこにあるのか?
それはデリー、コンノートプレイスの一角にある。
しか~し、ここの周辺には偽の政府観光局だらけで本物と見分けがつかないものばかり。
あの手この手で本物を装ってるという恐ろしい一角なのだ。
ここで毎日観光客が騙され続け、高額のツアーを組まされている。
”スイカのお種さん”がコンノートプレイスの前でリキシャを停めるとリキシャマンに10ルピーを払ってくれた。
ついてきてくれてた人に払わせるのはおかしいから、私が払うよと言って10ルピーを払おうとしたのだが、それを受け取ろうとしない。
「いいよ、たいした金じゃないし。」と言う。
これは怪しい、、絶対何か裏があるはずだ。
”スイカのお種さん”はそんなに気前のいいタイプには見えない。
日本人観光客の多い宿で働く従業員とういうのは、めちゃくちゃいい人でも、日本人相手に日々小銭稼ぎをするタイプが非常に多いのだ。
それは必ずしも悪いことではないし、そうやって彼らの生活が成り立っているのだから賢いと思う。
しかし、何かを犠牲にする場合はたいてい客を使って荒稼ぎしようとする前触れなのだ。
10ルピーを犠牲にしてるのだから、絶対裏がある。
旅の経験を重ねるとこんな風に感覚でわかるようになってくるのだ。
もちろん、何でもかんでも疑ってかかるのはよくない。
でもどこかで警戒する気持ちは持ってないと自分を守れないのだから、こっちも必死だ。
コンノートプレイスの一角で、真っ先に”スイカのお種さん”が連れて行った場所、、
「政府観光局」と確かに書いてある。
しかし、その建物はやたらと小さく、古めかしい。
あげくの果てに工事中!
壁に貼ってある政府の公的証明書もいかにも本物らしく装ってるが、こんなのいくらでも作れる。
明らかに偽ものだと断定!!
すると、そこに熱心にインド人の説明に聞き入ってる日本人の男性を発見。
もうすぐツアーを申し込みそうなほどの勢いだ。
なんとかして彼に偽だと伝えたい。。
「今すぐやめたほうがいいよ。お金、払わないほうがいい。これ偽ものだから!」
「え!ホントですか?」
しかし、偽政府観光局のインド人は日々、日本人を相手にしてるだけあって、日本語の聞き取り、しゃべりが達者だったのだ。
私の言った言葉に相当腹を立てて、カンカンに怒り出した。
「ナニイウカ!アナタデテイケ!」
せっかく商売成立しようというときに横槍を入れてしまった私はすぐにその建物からつまみ出されてしまった。
商売の邪魔をして悪いけど、同じ日本人が騙されてるのは、、ねえ。。
とにかく、怒るという時点で偽ものバレバレ!笑
その後、その日本人がどうなったかはわからないが、正規の金額よりも倍以上払ってでもすぐにツアーを決めたいというのが、限られた少ない時間の中で旅する日本人旅行者のハートをわしづかみにするものなのだ。
「コンドハホンモノ。。」
と多少こわばった笑顔で”スイカのお種さん”は2件目の政府観光局に連れて行ってくれた。
さっきよりもホンモノっぽい。
とりあえず、話を聞いて見ると、すぐにでもツアーに参加したほうがいいと言ってくる。
でもこちらは時間だけは有り余ってるのだから、お金を節約したいのだ。
そしてツアーにも興味はなく、インドの旅情報を集めたいのである。
「やっぱ、ニセか。」
”スイカのお種さん”をちらりと見ると、バツの悪そうな顔をしている。
そして2件目を後にして、到着した3件目。
「ゼッタイニホンモノ!!」
と言うが、、さて?
この後の出来事は、、自分の旅の中でも数多い失敗談のひとつとなる。。
つ☆づ☆く