え~と、この前は民家にバスが激突したところで終わりましたね。
民家激突事件でだいぶ時間がかかってしまったが、
なんとかメインバザールの近くまでバスでたどり着くことができた。
バスを降りるやいなや、リキシャマンたちが一目散に寄ってきて、「乗れ乗れ!」と声をかけてくる。
そこからメインバザールまで歩くには少し距離があった。
バックパックがなければ、全然歩けるけど、なんせ今日着いたばかりで荷物重いし、深夜だし、、
リキシャに乗ると決め、交渉を始めることに。
数人のリキシャマンのうち、低価格で人相のよさげなかんじの男を選んだ。
メインバザールまで、リキシャに乗りながらいろんな光景が眼に飛び込んでくる。
路上で寝るたくさんの人間、
足や手がない人間、
たくさんの野良犬、牛、
暗闇のせいか、インド初日だからか、すべての光景がものすごく怖かった。
メインバザールに着くと、さっきまで2人で10ルピーだと交渉成立したのに、20ルピー払えという。
荷物が重くて申し訳なかったが、約束は約束なので10ルピー(約30円)で折り合いをつけた。
ワリカンなので一人当たり15円。
メインバザールに着くと早速宿探しを始めた。
だいたい初日くらいは宿を決めて予約するのが普通かもしれないが、だいたいいつもノープラン。
すぐに客引きたちがわんさか集まってくる。
とりあえず、目星をつけてた安宿に向かおうと、ガイドブックを見ながら行くのだが、
道がビミョーにわからない。
そこでそこらへんにいたインド人に、目的の宿はどこにあるのか聞いてみると、
「こっちだ、ついてこい!」
と自信満々な顔で言うので少しだけついていって様子を伺うことにした。
すると、案の定、そのインド人の経営する宿まで歩いて行き、
「ヤスイヨ!マケルヨ!ボクイイヒト、ダカラタクサンサービス、for you!!」
と言う。
やっぱしね、、
きっと、誰に聞いても目的地の宿がどこにあるかなんて教えてくれないだろう。
「地道に自分たちで地図を見ながら、探すか~。」
犬や牛やインド人をかわしながら歩くというのはなかなか大変だ。
メインバザールの客引きときたら、延々とついてくるし。
やっと見つけた目当ての宿看板を見つけて中へ入ると、、
神経質そうな宿主と、やたらニヤニヤした顔の小柄な従業員が迎えてくれた。
「パスポート出して。あと、これ書いてね。」
パスポートを出し、宿帳に住所・名前・どこから来てどこに旅立つのかなどを記入。
次にドミトリーを見にいったが、男女混合でちょっと雰囲気的にもゆっくりできそうになかったので、
とりあえずファン付きシングルに泊まることにした。
一緒にここまで来た日本人男性に礼を言い、部屋でバックパックを降ろす。
すると、「コンコン!」とノックする音が、、
鍵穴からそっと外を覗くと、さっきのニヤニヤした従業員だった。
「リエコ、部屋問題ないか?何か不備はないか?」
実はファンが壊れてて相当暑かったのだが、
「快適だから大丈夫、ありがとう!」
とだけ返事した。
その後、朝方になるまでノックが鳴り止むことはなかった。
ひたすら寝たふりをして、返事はしなかったが、ちょーうるさくて全然寝れない。
しかも信じられないほど、暑い。
そして5時を過ぎると牛が「モー!」と鳴きだして、オートリキシャが慌ただしく走り始める。
そして、陽が昇ると、今まで経験したことのない暑さが。。
暑さだけでもしんどいのに、このニヤニヤ従業員との攻防戦がやっかいな出来事を次々と巻き起こすことになるのだ。
暑さでもうろうとしながら、やっと眠りについたのが朝7時。。
寝ているのに頭の中でノックの音が鳴り止んでくれない。
ノックよ、鳴り止め!ファンよ、動け!
つ☆づ☆く