はいはい、やってきました~、世界1周記!


まずはエジプトでのおはなし。


バックパッカーの間ではエジプトのことを、


「エジ」


と意味もなく略して呼ぶ。


ただでさえ、「エジプト」の4文字は短いのに、


さらに2文字も省略したがるのだ。


あほか~!


と思いつつも、私もそのあほの一人ってわけ、


「ああ、むかつく~!」


と言うのが、エジでの日課だった。

確かに、、ホント30分に1回は切れるんだわ、


確実に。ぶち切れる。


でもそんなにむかつくならさっさと出りゃ~いいのに、


エジ大好きなアタシは1ヶ月も滞在しとりました。


エジでの毎日に耐えることを身につければ、


きっとアタシは生涯、無敵!


なんつ~おばかなことを考えとりました。


そんなエジでのある日のこと、


いつものようにカイロのタハリール広場にある、マンゴージュース屋で、


腰に手を当てながら、一気に飲み干し、、


「今日も元気にゲリピーだ~!ふぁいっと~!」


(注:エジでは毎日必ず、下痢だった。原因はフレッシュまんごーシュースだと気づいてはいたが、それでも毎朝まんごージュースを飲むことを日課としていた。それくらい、安くてウマイのだ。)


なんぞと、気合いを入れながら、道を歩く。。


エジのひどい交通ルールに適応しはじめていたアタシは、いつものように厳重に周りをチェックしながら歩いていた。


明らかに車が来ないかと思われた、その時、


道を渡り始めると、通りの向こうから1台の車がやってきた。


ま、コッチが先に歩いてるわけだから、車は待つか、待たなくてもぶつからないように、よけて通ってくれるだろう。


と思い込んでいた。


浅はかだった。。


エジプト人の短気っぷりを完全にナメきっていたのだ。


車はゆる~い速度でそのまま、こちらに向かって走り続け、、


まさかね、まさかね。


と思っているうちに、、


、、、、



「ぽふっ」




え?


あたし、ひかれた?


生まれて始めて、、車にひかれたよね~?今!


エジでは絶対、安全地帯以外を歩くとき、フツ~の速度で歩いてはいけない。


車が自分をよけて走ってくれるなんて大間違いだ。


チンタラ歩いてると、車は確実に君をひく!


道を渡りたいならサッサと、走れ!