私のマスターが
「問題意識」ということについて
話していました。

「問題」という言葉には二つの意味がある。
英語の言霊を使うと1つは「プロブレム」
もう1つは「クエスチョン」だと。

プロブレムは難問、解決が容易でない事、
感情的です。
クエスチョンは質問、クイズ、
創造的です。

人は何か困難にぶつかると「プロブレム」として捉えがちで、イヤだ…とか無理だ…  や おしまいだぁ…となります。そこで思考が停止しているんです。

これをクエスチョン、クイズだと思えば  「ではどうすれば解決できるでしょーーか?」と思考が働きだし 答えを探すことができるんです。
答えは1つではありません。自分で導きだしていけばいいんです。

 

これは私の話ですが、
先日  職場で危うく大きなミスをしそうになりました。仲間が事前に気づいてくれたので事なきを得ましたが、他の現場で同じ仕事をしていた人は  仕事の手順表などの情報が少なく間違いに気づいていませんでした。

私たちの現場の仕様書を確認したところ、手順表も仕様書も確かに「間違いではない」のですが、現場て実際に働く人にとっては「たいへん紛らわしい」作りになっていました。
納期に追われながらそれなりのスピードで仕事をこなしていれば、間違えても仕方がないレベルです。

こんな紛らわしい手順表を作る業務部に私は少しムッとしました。

現場のオペレーターは「間違えなくてよかった」で済ませていましたが、私は今後のことを考え、紛らわしい部分は前もって手順表に表記をしてもらうよう業務部(書類を作ってる担当者)に伝えてほしいと話しました。今回はセーフでも 次に同じ事をされたら間違う可能性が大きいからです。

オペレーターはすぐに担当者を呼び出し、こういうことが今起きたから、これからは前もって作成表に書き込んだほうがいいと思うと伝えてくれたそうです。

しかし、担当者の返事は
「俺  間違えてないですよね?俺が間違った手順表作ったわけじゃないですよね?誰ですか  間違えたの?誰が間違えたんです?」
だったそうです。

オペレーターは「確かに貴方は間違えてないけども、今後間違いが起きないとも限らないから表記を改善したほうがいいのでは?」と伝えたけれども 担当者は犯人捜しにしか意識が向いておらず、話が通じなかったそうです。



私がもし  最初に間違いに気付かなかった自分を責めて 感情的になっていたら、そこで思考は停止し、その先の「問題解決」には進まなかったでしょう。
オペレーターの「間違えなくてよかった」の言葉に一緒に安堵していても解決へ至らなかったと思います。
二つの感情のどちらにもどっぷり浸らず  ある程度切り離し、起こったことを 俯瞰 することで本質や課題が見えてきます。クエスチョンとして捉えることができます。


言われた担当者はおそらく 自分が「責められている」と勘違いし、感情的になり自分の正統性にこだわってしまったのでしょう。その為 話の本質が見えず問題の解決に進みません。プロブレムとして捉えています。

私は  今は「どうしたら話が通じにくい担当者に理解してもらえるか?」という新たに派生したクエスチョンに向き合っています。
なかなか練りがいのあるクイズです。


よく「波動の低い人には近づかないのが一番」と言いますが、よほど病的でない限り 勇気を出してその人の気付きのお手伝いをしてみることは悪いことではないと思います。

でも色んな人がいらっしゃいますし
やってみてダメだったら     そっとしておきますけどね。