「精油のヒーリング・インテリジェンス・植物はなぜ人を癒すのか」(カート・シュナウベルト博士著)が出版されました。
私の卒業したアロマセラピーの母校のバーグ文子先生が訳した本です。
でも、だからお勧めする訳でなく、アロマセラピーを深く学びたいと思う人には、本当にお勧めの本です。
著者カート・シュナウベルト博士はWHO(世界保健機構)の仕事もしていたこともあるドイツ人の化学者で、アロマセラピーの世界的な第一人者。
あのヤングリビングの創始者、ゲイリーヤングも彼のアメリカのアロマセラピーの学校に学びに来ていたことがあるそうです。
なので、精油を化学的に見るということは、どういうことか?ということを知るのにうってつけ。
でも、それだけでなく、ドイツ人らしい深い哲学的な見識に裏打ちされた揺るぎない精油・アロマテラピーに対する考え方・信念のようなものが、この本の、ここかしこに流れています。
なので、これを読むと、アロマテラピーへの向き合い方に関して、改めて考えさせられます。
襟を正すという感覚です。
ともすると、商業主義的になるか、化学を追い求めて還元主義に陥りがちな日本のアロマセラピーの世界にとって、このようなバランスの取れた見方は、とても必要だと感じます。
と書くと、難しすぎてツマラナイ本に思えるでしょうが、全然違います。
沢山の写真やアロマセラピーの文化的・社会的な話、そして実用的なレシピ等がふんだんに盛り込まれていて、パラパラと好きな所からも読め、ワクワクする本です♪
この本は、カート・シュナウベルト博士の日本で出版された二冊目の本。
前の「アドバンスト・アロマテラピー―成分分布図でみるエッセンシャルオイルの科学」に比べて、さらに読みやすく、楽しそうな本です。
化学的なことだけでなく、アロマセラピーの精油の文化的な歴史、精油や植物と、世界の人たちが、どうやって付き合ってきたかということが書いてあるので。
その「精油のヒーリング・インテリジェンス・植物はなぜ人を癒すのか」の出版を記念してワークショップが開催されました。
ということで赤坂のロンドン・スクール・オブ・アロマテラピー(LSA)ジャパンに行ってきました。
久しぶりの母校は懐かしくて嬉しいもの。
バーグ文子先生とカート・シュナウベルト博士はお友達同士。
なので、しょっちゅう、この本に書かれている基本の考え方、プラントランゲージ等については、授業で細切れには聞いていました。
カート博士の来日時、母校でワークショップがあり、行ったこともあります。
でも、もちろん知らない事が沢山。
そして、いろいろな、欧米のアロマセラピーの知識や情報が沢山詰まっています。
(まだ読めていないけれど、昨日、ざっと、説明がありました。)
あらためて、日本のアロマテラピーの知識は限られていると痛感しました。
LSA在学中も感じていたけど。
ただ、かなりバーグ先生が、わかりやすく翻訳してくださっているものの、文章がドイツ人のインテリらしく、一種独特の書き方なので、時々、何度も読み直さなくてはいけないところもありますが。
ドイツの人の本は、健康の本やファミリーコンステレーションのバート・へリンガーの本、ホメオパシーの本等、深い洞察や哲学があって、大好きです。