5次治療(20) | 夫の肺がん治療記録

夫の肺がん治療記録

2021年4月、健康診断でステージ4の肺がんが見つかりました。検査をするたびにネガティブな結果を知らされ、私たちはまるで竜巻に巻き込まれているような状況でした。
1年が過ぎて、治療記録を残すことにしました。

アブラキサン21回目(7コース目③)

再開したアブラキサンの副作用なのか、仙骨にもある骨転移が悪さをしているのか、このところパパは左臀部や両足腿が痛いらしく、歩くのも辛いよう。
オプソの副作用なのか、吐き気もある。

昨日の診察で、痛みの状況を主治医に伝えたら、再度骨転移への放射線治療を考えても良いのかもとの意見。
痛み止めや吐き気止めを増量し、様子見て決めることになるかな。

劇的に効果があるわけではないけど、全く効果がないわけではないのでアブラキサンは続けましょうと先生。
続けないと生きていけないんだよね。
抗がん剤を続けるって辛いね。
副作用を軽減するために、どんどん薬が増えていきます。

ある日の昼下がり
テレビでぼんやりプロ野球観戦

パパが「川瀬がさよならヒット打ったよ」
私「中村も代打でヒット打ててよかった!」
何事もない、普通の会話

私「5月11日に花火大会あるみたいよ」
パパ「今夜は東区で花火大会あるらしいよ」
11日は家から見えるかな
見えるよ

いつまでも、こうしていたいとしみじみ思う
つまらないことをあぁだこうだと話して
パパといつまでも

こうしていられるのは、少しでも抗がん剤が効いてくれているおかげなんだよね。

今年で結婚40周年を迎えるので、その記念旅行に北海道もいいけど、パパが大好きな百名山を望む千畳敷カールにいきないねって、先週病院で診察待ちの間に話していて、先日旅行本見にTSUTAYAに行って本探しているうちに、千畳敷カールは無理だから箱根や伊豆にしようとパパ。
もう、行く自身がないと。
大好きな山でパパが喜ぶ顔が見たかったよ。