「俺が手本を見せてやるから、雷蔵も真似してみて。」
「う・・・、うん。」

俺は自分の褌に手をかけて、勢い良く外す。

「雷蔵も外して。」
「うん。」

こくりと頷いて、雷蔵も褌を外す。
一年生設定



「・・・ふぇっ、・・・んぇっ。」

雷蔵のすすり泣きが聞こえる。
入学して半月、同室の雷蔵は家が恋しくて泣いているのかな?
俺がいるのに、いっしょの布団でくるまって眠ればいいのに。
でも、雷蔵は気付かれたくないのかも、そう思って寝たふりをしている。
入学式で一目で好きになった雷蔵は、毎日同じ部屋で寝起きして、毎日いっしょにすごして、ますます俺を虜にするのに・・・。


「・・・うっく、・・・ひっく、ど・・・しよ・・・。」

ん?雷蔵が困ってる???
家が恋しくて泣いてるわけじゃないのか?
これは寝たふりはやめて、起きて雷蔵を助けるべきだな。
俺は起き上がって雷蔵に声をかけた。

「雷蔵、眠れないのか?」
「ひぇっ。」

雷蔵はびくっと振り向くと、慌てて布団に隠れようとする。

「・・・?」

雷蔵がおかしい、何か隠した。
布団越しにぎゅっと雷蔵を抱きしめると、雷蔵は縮こまる。

「雷蔵どうした?」

ふるふると雷蔵は首を振る。
おかしい、何を隠してる?
これは布団を剥ぐしかないと思い、一気に布団を捲った。

「うぇっ、さぶろ・・・。」

???何もない?

「雷蔵?何を隠してるの?」
「・・・さぶろ、笑わない?」

雷蔵がやっと俺を見る。

「あぁ、絶対笑わないよ。」

雷蔵が安心するように、優しく抱きしめ治して笑顔を見せてやる。


「あのね・・・、おもらししちゃったの。」
「そんなこと気にするなよ!着替えて俺の布団で一緒に寝よ。」

そう言って雷蔵を起こして、布団をどけようとしたけど濡れてるところがない。

「雷蔵、布団が濡れてないけど気のせいじゃない?」
「でも、褌が・・・濡れてるもん。」

雷蔵がふるふる首を動かす。

これは、もしかして。


「三郎、何するの!?」

雷蔵の寝間着を捲って、やっぱり褌に染みが出来ていた。

「雷蔵は知らなかったんだな。これは夢精って言って男ならおかしくないんだぞ。」

「そうなの?三郎も?」

「俺は入学前にやっぱりなっちゃって、今は兄上に教えてもらって事前に出してるんだ!」

「三郎ってほんとに物知りだねぇ。」


雷蔵は自慰を知らないのかと思うと、ついにやけてしまう。
教えてやって、あわよくば少し触らせてくれるんじゃないかって。
兄上が触りたいって思ったらほんとに恋だって言ってたから、やっぱり俺の雷蔵への気持ちは恋なんだ。