劇団チョコレートケーキのお芝居『一九一一年』を映像配信で購入し、観ました。
http://www.geki-choco.com/2021/07/21/movie_hokkaido/#more-5089


この写真の、ドドーンと大きな女性は管野スガ(もちろん堀奈津美さんという役者さんです)。


芝居は大逆事件をでっち上げた司法官たちに焦点をあてたもの。

詳しくはぜひ、舞台を見てください。映像配信は8月14日まで購入視聴できます。

この芝居を見ていて、昨日の「しんぶん赤旗」に出ていた記事を思い出しました。


山口地裁で「安保法制違憲訴訟」の判決があり、原告が負けたという記事です。その判決を下した裁判長の様子を「憔悴しきった表情で、こんな判決は渡したくない表情がにじみ出ていた」と。

管野スガは私の故郷の田辺市で、数年間、新聞記者として暮らしました。

私が見て育った空・海・山をスガも目にし、短い生涯の中でも比較的穏やかで健やかな時間を過ごしたようです。

スガに死刑の判決がくだされ、退廷する時のあの有名な一言も芝居の中に出てきます。

生活、地位、名誉のために誇りを売り渡す人生か、それとも自らの誇りを全うするために命を捨てる覚悟を決めた人生か。

スガたちが国家に殺されてから110年。
ヤバいヤバい、時代は逆戻りしている。