親愛なる先生へ
 
昨日のお手紙で、「いったいどういうわけで、『これがいい! 』というもの以外認めないというふうになっちゃったのかなあ? 」と、疑問を呈しました。
 
まあ、こういうのには、いろいろ要因が絡んでいて、疑問を解き明かすには一筋縄ではいかないだろうに決まってますが、一つ、特筆すべきかなあ、という点を思いついたので、述べてみようと思います。

それは、うちの親が20年近く、ずっと社宅住まいだったこと。
それって、周囲にひどく気を使わざるを得ない暮らしだったのではないか、と思うんです。

社宅って、そもそもが、今まで育った土地から離れたところにあるわけで。ゆえに家族はおろか以前からの友人や知り合いがいない。
近くにいるのは同じ会社の関係者ばかりで、下手すりゃ上司にあたるひとが含まれてたりすると、社内での評価にかかわっちゃうかもしれない。
そして、何十年も前の住宅環境で、防音性なんてなってないだろうから、騒音で迷惑かけてないかどうか気にしないといけない。
かくして、結果として、神経質なほどに、人目が気になるようになってしまったんだろうなあ……なんて。

さて、今日のところはこのへんで。

あなたの一番弟子(でありたい) elaineより