子宮頸がんと診断されて、もうすぐ1年が経ちます。
いつもと変わらない毎日を送っていたある日に、
突然「がん」と診断され、
一気に奈落の底に落とされた気分だった。
悲しみ、絶望、不安、葛藤…
一気に辛い気持ちが襲ってきた。
でも、本当の辛い気持ちは周りの人には
出来るだけ見せないように装った。
すごく悲しみの中にいるのに、出来るだけ
普通を装った。
こんな状況を誰かに知られて、
可哀想な人だとか不運な人だとか、
変な噂話しが回ってしまうのは避けたかった。
口先だけの優しい言葉や心配しているという
言葉は、その時の自分にはすごく傷つくから
とにかく人には言えなかった。
また、心は泣いていても、私が悲しい顔をすれば
子供達はもっと悲しい気持ちにさせてしまう。
不安にさせてしまうし、
こんな小さい子供達に心配させるわけには
いかない。
泣きたい時は出来るだけ、誰もいない部屋に
こっそりとこもってひたすら泣いた。
子供達が私の様子が変な事に気づいても
なんでもないよ!
と平然と装って、何日も何日も過ごした。
でも、同じようにがんに罹患されている方に
久しぶりに連絡して話しを聞いてもらったり、
仲の良いいつもお世話になってるママにだけは家族以外に話した。
その人達の前では、自分の感情を素直に出して思いっきり泣いたり弱い自分を見せる
事ができた。
こういう状況の中でも、私は1人じゃないんだ!
絶対にがんに負けない!
負けたくないという気持ちに
少しずつ思わせてもらえた。
周りに助けられながら自分の気持ちと向き合い、
治療について前向きに考えられるようになっていった。