ここでの解釈は、私、若生りえがあくまでも歌手として歌わせて頂く際の、一つの歌詞の世界であり「こんな気持ちで歌わせて頂いております」という一つの意思表示です。この世界の認識を押し付けたりするものでもありません。あくまでもご参考までに。また文章をお使いになる場合はお手数ですが、ひと言ブログへコメント頂ければ幸いです
FLAMINGO ~フラミンゴ~
1941年
作詞/エドマンド・アンダーソン Edmund Anderson
作曲/テッド・グルーヤ Ted Grouya
【もともとはミュージカル用に作られた】
今回お届けする、美しいバラードで有名な『フラミンゴ』。
私もよく歌わせて頂いてきましたが、もともと1941年のミュージカル『Big top』のために書かれたそうです。
しかしこのミュージカル自体は小さな興行だったようで、細かい資料は残っていないのですが、おそらく、美しい曲だったので独立した歌として残ったのでしょうね。
※詳しくわかったらまた追記します。
【フラミンゴの色を相手への気持ちに重ねて歌われた】
この『フラミンゴ』という歌・・・。
フラミンゴというのはもちろんあの、鳥のフラミンゴです。
フラミンゴとは、ラテン語で『炎』。
あの美しい色から来ているんですね。
私も小学生の頃、夏休みに色々な種類の鳥がたくさんいる今は幻の『滑川アイランド』で何十羽ものフラミンゴ群のショーを見たことがあり、あの鮮やかで美しい薄紅の羽色はいまでも覚えています。
特に羽を広げると、内側にはさらに鮮やかな紅色の部分があって、その色調はまさに異国情緒にあふれていました。
【ヴァースを発見!遠距離恋愛ではなく失恋の歌だった。】
この曲は最初にヴァースが省かれている楽譜を見ていたため、
コーラス部分の歌詞から読むと「隣の島と距離的に離れ離れになっている、恋人たちを描いた歌」だと思っていました。
いわゆる遠距離恋愛のような・・・。
しかし、メロディーはそれよりもっと、どこか切なく、悲しげにも聴こえます。
そこでもしやヴァースがあるのではないかと思い、調べてみたところ、やはりありました!ありました!
ヴァースがあったのです!!
これによって、遠距離恋愛ではなく、
失恋した歌だとわかりました。
相手への今でも変わらない気持ちを、彼のいる島の方へと飛んで行く、フラミンゴの羽の色に気持ちを重ねている歌なのです。
【ヴァースの大切さ】
ではどうしてヴァースは省略されてしまうことが多いのでしょう?
実は、ジャズの世界では、耳なじみのあるコーラス部分から演奏されることの方が多いのです。
「この歌を表現する上で、ヴァースを歌うことがどうしても必要だ!」と、歌手やアレンジャーが思わない限り、時間の省略などもあり、ヴァースは省かれることが多いのです。
『コーラス部分』がいわゆる『本編』ならば、
『ヴァースの部分』というのは『本編前の語りの部分』。
もっとイメージしやすいのは、ミュージカルを観ていて、途中セリフから、なんとなく音楽が入ってきて、喋りながら「セリフ歌」のように歌い、その後、キャスト全員で場面が華やかになってまさに「コーラス」で歌う、みたいなところ。
私の場合はたとえヴァース部分を省略してコーラスから歌う時も、ヴァースから歌詞を読んでいくと、その曲がグッと身近になり、歌うときの世界観がイメージしやすくなります。
そしてこの『フラミンゴ』という歌もその例外ではありませんでした。このほんの4行のヴァースの文章があるかないかで、訳は変わってしまいました。
コーラスから読むと、遠距離恋愛。
ヴァースから読むと、失恋した歌。
試しに、下の訳詞で読んでみてくださいね!
【訳詞に悪戦苦闘!】
私はどこか私情というか希望をふくんで解釈してしまう傾向があるらしく、最後の『Farewell=別れの言葉』という意味の中でも、長い間のお別れに使うこともあるのですが、少し古風な言い方の挨拶でもあるらしく今回は「おやすみなさい」と解釈しました。
たぶん、彼が戻ってくる可能性はもう低いと分かっていながらの別れの挨拶なのですが、別れを受け入れられない切なさや悲しさも含まれている、と思って読んでいただければ嬉しいです。
フラミンゴの美しさが、失恋したものにとってはカウンターパンチ並みの切なさなのかもしれませんね。
このように、コーラスからではなく、ヴァースから読んでいただけると『もう終わってしまった愛の切なさ』を感じて頂けるのではないでしょうか。
【誰を聴く?】
演奏はたくさんあるのですが、
歌の方は、カーメン・マクレエが有名です。
何を隠そう、この私もジャケ買いをした
思い出のジャズアルバムの一枚。
なぜかというと・・・?
はい!
ジャケットにセキセイインコちゃんがいて、
『バーズ・オブ・ア・フェザー』という
アルバム名のとおり、
収録曲がすべて鳥にちなんだ歌なのです。
その中の一枚にこの歌が入っており、
大好きになって歌うようになりました。
あと、今回、私の歌と写真で
動画を作りましたので、
今回はコチラをどうぞご覧下さいませ

【英語歌詞】
(VERSE)
The white clouds hang from the sky above
And my love has gone away
Oh exotic bird passing over head
Listen to what I say
(CHORUS)
Flamingo like a flame in the sky
Flying over the islands
To my lover nearby
Flamingo in you’re tropical hue
Speak of passion undying
And a love that is true
The wind sing a song to you as you go
A song that I hear below the murmuring palm
Flamingo when the sun meets the sea
Say farewell to my lover and hasten to me
【日本語歌詞】
(ヴァース)
空高く、白い雲が流れて行く・・・
そして又、私の愛も、どこかへ流れて行ってしまった
あぁ・・鮮やかな美しい鳥が私の上を羽ばたいて行く
鳥よ・・どうかこの私の、心の内を聞いておくれ
【コーラス】
フラミンゴ・・・空に輝く炎のよう
私の愛するあの人の島へと飛んでゆくのか
フラミンゴ・・・その鮮やかな紅の羽衣をまとい
永遠に変わることのないこの思いと真実の愛を
あの人に伝えておくれ・・・
風は・・・まるであの人のために歌うようにそよぐ
そしてその同じ風の歌は
海を越えた
このヤシの木の下にいる私にも聴こえてくる
フラミンゴ・・・
今日も日が暮れて
海が太陽を迎えるころ
愛するあの人に伝えておくれ
おやすみなさいと
そして早く私の元へ帰ってきて、と・・・


















♪11月のエンディング曲
『Flamingo ~フラミンゴ~』
若生りえVo&;Fl、細野よしひこgt、二村希一pf、ジャンボ小野bs、田鹿雅裕ds