
THEY CAN’T TAKE THAT AWAY FROM ME
~誰も奪えぬこの想い~
1937
作詞/アイラ・ガーシュウィン Ira Gershwin
作曲/ジョージ・ガーシュウィンGeorge Gershwin
【これもまたガーシュウィン兄弟の代表曲の一つ】
「SOMEONE TO WATCH OVER ME(優しき伴侶を)」で
以前、触れさせていただきましたが、
これもまたガーシュウィン兄弟の代表的な曲です
1937年のミュージカル映画「SHALL WE DANNCE?」
のために書かれた作品
このころはもう兄弟コンビの息も
ピッタリだったようで、作詞・作曲も同時に
二人で作っていたそうです
ある日一緒に仕事をしていると、弟のジョージが、
この曲の有名な出だしのフレーズを弾き出し、
それにアイラもヒントを得て、歌詞を付けて、
出来上がっていったんですって
そしてさらに1949年のミュージカル映画
「THE BARCLAYS OF BROADWAY」で
フレッド・アステアが歌い、そして彼の
”オハコ”になりました
それにしても、この曲は、アカデミィ賞の最優秀主題歌賞の
オスカーにノミネイトされたのに、その後ノミネイトされた曲も合わせて
3回も、最終審査で落ちてしまったんだとか
しかも他の2曲のタイトルが「LONG AGO AND FAR AWAY」、
「THE MAN THAT GOT AWAY」というように、
3曲の共通点は「AWAY」。
シャレのあるアイラはそのことを
「awayで awayしたってところかな?」と表現したそうです。
「Away」という言葉には「消え去る」などの意味と
「あるものから離れていく」という本義もあるので、
「awayという言葉を使ったことによって、オスカーの夢も
どこかへawayして(消えて)しまった(笑)」
というようなことをいっているのかもしれませんね
【失恋の歌だけど・・・】
歌詞を読んでいただければお分かりのように、
明日でお別れ・・・というような曲です
でも不思議とアイラの詞だからか、どこか
明るさといわないまでも、それまでの恋人との日々を
聴く側もイメージがすぐわくような言葉を並べていて、
それがあのメロディーに重なり、全体的に
とてもさり気なくシャレていると思います
ちなみに英語のヴァースの3段目
『The song is ended, but as the songwriter wrote』
という1節は、「ホワイト・クリスマス」を書いたあの
「アーヴィング・バーリン」が書いた曲で
『The song is ended』というのがあり、その中の一節、
“The song is ended But the melody lingers on”
という歌詞の一部からきているのです。
なので、和訳歌詞の中の「ある作詞家」というのはもちろん
「アーヴィング・バーリン」のこと
ガーシュウィンにとって、偉大な先輩でもあり、
彼の研究もして「アメリカのシューベルト」と
称えていたというくらいだから、そのバーリンへの尊敬の思いが
本当に強かったのだと思います
この曲も歌っていない歌手はいないくらい有名ですが、
私はダントツで、エラ・フィッツジェラルドと
ルイ・アームストロングの2人で歌いっこする
このアルバムが大好きです
ではでは
ガーシュウィン兄弟の名作
「THEY CAN’T TAKE THAT AWAY FROM ME」
『誰も奪えぬこの想い』
こちらの英語歌詞と日本語和訳歌詞をどうぞっ
《英語歌詞》
(VERSE)
Our romance won’t end on a sorrowful note
Though by tomorrow you’re gone
The song is ended, but as the songwriter wrote
“The melody lingers on”
They may take you from me
I’ll miss your caress
But though they take you from me
I’ll still possess
(CHORUS)
The way you wear your hat
The way you sip your tea
The mem’ry of all that
No, no! They can’t take that away from me
The way you simile just beams
The way you sing off key
The way you haunt my dreams
No, no! They can’t take that away from me
We may never, never meet again
On the bumpy road to love
Still I’ll always, always keep that mem’ry of
The way you hold your knife
The way we danced till three
The way you’ve changed my life
No, no! They can’t take that away from me
No! They can’t take that away from me
《日本語和訳歌詞》
(ヴァース)
明日になればあなたはいってしまうけれど
でも2人の恋を悲しげに終わらせるつもりはないわ
歌は終わってしまった・・・
けれど、あの作詞家もこう書いていたように
“メロディーはずっとただよい続ける” の
他の人たちにあなたを奪われたら
きっと、私はあなたのぬくもりが恋しくなるわ
でも、たとえあなたを奪われても
私にはまだ、かけがえのない、
この思い出たちがのこっているのよ
(コーラス)
あなたの帽子のかぶり方
あなたのお茶を飲むしぐさ
その思い出のすべてを
いったい誰が、私から奪えるというの?
あなたの笑顔の輝きも
あなたの調子はずれの歌い方も
あなたが何度も夢に出てくることも
そうよ!誰も私から奪うことなんてできないのよ!
恋のデコボコ道の上では
私たち、もう2度と会えないかもしれないけど
それでもこの思い出たちだけは
いつも、いつも、私の中で生き続けるわ
あなたのナイフのにぎり方も
夜中の3時まで踊ったことも
そしてあなたという存在が
私の人生を変えてしまったことも!!
そうよ!誰もその思い出を奪えないわ!
そうよ・・・誰も私から
この大切な思い出を奪うことなんてできないのよ!