Again ~アゲイン~ 【『きっと青い空』原曲】 | 美肌ジャズタイム

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『ジャズをもっと身近に』をモットーに、歌とフルートで活動している日本の女性ジャズ歌手若生りえのブログ。ジャズの歌詞について語っています。

電球ここでの解釈は、私、若生りえがあくまでも歌手として歌わせて頂く際の、一つの歌詞の世界であり「こんな気持ちで歌わせて頂いております」という一つの意思表示です。この世界の認識を押し付けたりするものでもありません。あくまでもご参考までに。また文章をお使いになる場合はお手数ですが、ひと言ブログへコメント頂ければ幸いです。歌詞は一番下に掲載しておりますSAYUうふふ

 

AGAIN ~アゲイン~

作詞/ドーカス・コクラン Dorcas Cochran
作曲/ライオネル・ニューマン Lionel Newman
1948年


さてさて!

 

街中ではツリーやイルミネーションで彩られ
クリスマス・ムードも盛り上がって来ましたね!

『私の好きな曲』も約80曲まで回復しましたが

この曲をまだ載せていませんでした。

『Again ~アゲイン~』です。

 

私にとっても、

私の初CD『きっと青い空~Again~』で、

脚本家・内館牧子先生に、

この歌に日本語で歌詞を書いて頂いた

思い出のスタンダードです。

 

改めて、原曲のジャズのスタンダードとして

ご紹介させていただきます。

 

【映画の挿入歌からスタンダードへ】

1948年の映画『Road House』に挿入され、

主演のアイダ・ルピノという歌手役の彼女が歌い、

その後も50年代に、多くのジャズ歌手に歌われて

一世を風靡したそうです。

この映画がどちらかというと

サスペンス的な要素があるようでsao☆きゃー

中にはその内容を反映させて、

「あの幸せな時間はどこへ・・・」

というような訳もあったのですがははは

この曲1つを取り上げた場合は、

そこまで描かないで
『幸せな瞬間』はあったのですから、
わたしは純粋に、

そこを歌いたいと思って訳しました。

英語の解釈を日本語の文章にするということは、
やってみていつも難しさを痛感します。

1番難しいのは、

具体的には詞に書いていない言葉でも
前後の文章から考えて

「こういうことが言いたいのかなぁ~?」と
あれこれ思い巡らせては書き加え、

やっぱり違うかなぁ~?なんて。

母国語でない言葉を自分なりの表現で書くわけなので、
そういう意味では、この曲の場合特に、

大事であればこそ、文章は短いのですが

「自分がどう感じ取るか」が重要でした。

色々訳し方はあると思うのですが、

『人生に1度きりの運命の出会い』と

『幸せなこの最高の瞬間』

をテーマにしています。

 

【キーワードは”縁”】

古き良きものが好きな私は、

やはり『ドリス・デイ』の

この歌を聴くとホッとします。

 

ちなみに、

内館先生に書いて頂いた詩の世界では

それまで「自分のところにばかり雨が降る」

と思いながら日々を送っていた主人公が、

一人の運命の人との出会いによって

「雨模様だった自分の人生に一気に青空が広がった」

そんな素晴らしい縁の瞬間と、

「あの長い雨の日々はこの日のためにあったのだ。」

というような内容でした。

 

誰にでも

「なぜこんな不幸なことばかりなのだろう。」

と嘆きたくなる時や人をうらやましく思う時

というのは少なからずあると思うのです。

 

でも大事なことは、

何度もイヤなことがあっても、

何度も、何度でも、

報われることだと思うのです。

 

何度も報われるためには

何度もいろんな縁をたどり

何度も助け、助けられて

を繰り返すことなのではないかと思います。

 

以前ご紹介させていただいた

オードリーヘプバーンが

生前最後のクリスマスに子供たちに読み聞かせた

と言われている、

 

サム・レヴェンソンの女の子の孫にあてた手紙

のように。


といわけで、一度といわず、

よき出会いなら何度でも
しようではありませんかビシッ!

どうぞみなさんも

たくさんの素晴しい出会いをちゅ


【英語歌詞】

Again this couldn’t happen again

This is that once in a life time 

This is the thrill divine


What’s more this never happened before

Though I have prayed for a life time
 
That such as you would suddenly be mine


Mine to hold as I’m holding you now
 
And yet never so near

Mine to have when the now and the here disappear,

What matters dear


For when this doesn’t happen again

We’ll have this moment forever

But never, never again
 

 

 

【日本語解説;若生りえ】

二度と・・・

 

こんな素敵な出会いはこの先

もう二度とないでしょう

一生に一度の 

 

この高らかな胸のときめき


今までの人生の中で

こんなに素晴しい出会いは一度もなかった

ずっと巡り会いたいと願ってはきたけれど

まさか!

 

あなたのような人が

突然私のものになるなんて!


もう、私のもの 

 

今こうしてあなたを抱きしめている

こんな気持ちははじめて

そう、私のもの 

 

今のこの瞬間が去ってしまっても

あなたへの思いは決して変わらない

あぁ、愛しい人よ


ずっとこうしていたい

もしもこの先

 

二度とこんなことがおきないのならば

今のこの瞬間を永遠に残すために

2人の心に刻みましょう


なぜって?

これ以上の最高の瞬間は

2度とおきはしないのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内館牧子先生に書いていただいた

私が歌う、この曲の日本語版CDですうふふ