〜少年の初期衝動〜
66、親孝行
ねぇ、ねぇ、
ボクはお風呂に入る時は
シャワーと湯船と
どっちにしてる？
「ボク、お風呂には毎日入る
けど、いつもシャワーだけだよ！」
えーー！！！
冬もシャワーだけなの？
「うん、
毎日おばあちゃんの家に自転車
で往復すると坂道もあるから
どーしても汗かいちゃうの。
だから必ず寝る前にシャワーを
浴びるんだー！１０分位。」
ふぅーん、そうなのかー！
じゃあ、カラスの行水だね！
「うん、カラスの行水だよ！（笑）
お姉さんは？」
私の家にはシャワーが無いから
お風呂にお湯を沸かして肩まで
しっかり湯船に浸かるんだよ！
そして１００まで数えて
歌を歌うの。
「歌？」
うん、
１から１００まで数えた後に
♪～オマケのオマケの汽車
ポッポー、ポーッと鳴ったら
上がりましょう！～♪
「ペッコロぺッ！」
「キャッハハハハー！！！
面白い歌だねー！
なんで、ペッコロぺッ！なの？」（笑）
（笑）そーいえば、
なんでペッコロぺッ！
なのかなぁー？
わからないけど、
そういう歌なんだよねー！（笑）
お湯にじっくり浸かって
その歌を唄えば身体が温まるし
飽きないから楽しくて良いよー！ でね、お風呂から出たら水を
身体中にかけると良いらしい
んだけど、私は水を足元にかけて
水を顔にかけて、
水で絞ったタオルで身体を
拭いてお風呂から出るの。
そしたらね、
身体中がポカポカしてて
ジワジワ汗が出てくるよ～！
だから、ボクもやってごらん！
そーしたらどんどん痩せると
思うし、、、。
「えーー！ 痩せるの？」
うん、
サウナ効果って言うんだって！
夏の暑い時でもお風呂に入って
コレをやると、どんどん汗が
出て痩せるんだよ！
のぼさない程度にやると
良いんじゃない？
夏は１００まで数えるのは
辛いから５０ぐらいにすれば
良いと思うし、、（笑顔）
「うん、じゃあボク、
今日からやってみるよ！
シャワーじゃなくて湯船に
入ってみる！
で、ちゃんと歌も唄うよ！」
（笑顔）
うん、やってみて！（笑顔）
で、それが出来るようになったら
温泉に行くと良いよー！
「温泉？」
うん、神奈川県や静岡県や
長野県とかにあるんだって！
普通のお湯とは違って温泉だと
身体に良いんだって！
いろんな効能があって
健康になるんだよ！
「ボク、神奈川県に住んでいる
けど温泉は近くに無いよ！」
探せばあるんじゃない？
私もよくは知らないけど、
箱根とか、湯河原とか、
熱海とか、信州とか、etc.
「ふぅーん。」
小さい頃、
お婆ちゃんに連れて行って
もらったの。
大人や老人は温泉が
大好きなんだって！
子供の私には、
よく解らなかったんだけど、、、。
みんな浴衣着て
スリッパ履いて
タオルを首にまいて
で、卓球場があって
みんなキャーキャー言いながら
楽しそうだったよ。
「ふぅーん、
ボクは行った事が無いよ！」
うん、
子供にはつまらない所だったよ。
小学校３年生の時に、
お祖父ちゃんとお祖母ちゃんに
連れられて長野の信州に行った
んだけど、１週間も居たら
私は早くおうちに帰りたくなって
そしたら歯が痛くなって
「おうちに帰りたいー！」
って泣いちゃったの。
で、翌日汽車に乗って家に
着いたら、歯が痛く
なくなっちゃったの（笑）
多分、
精神的なものだったんだと
思うんだー。
「ふぅーん、
じゃあ大人になったら
行く所なの？」
うん、そうみたい。
肩とか腰が凝っているのを
ほぐしに行く所なんだって！
「ふぅーん。」
だからね、
これからお金を貯めて
親孝行の為に、
両親を温泉に連れて
行きたいなぁーって
思っているの。
「親孝行？」
うん、どんな親でも、
私を生んで育ててくれたんだもん。
ご恩をお返しするんだよ～！
「鶴の恩返しみたいな話って事？」
うん、まぁ、そんな感じだよ。
鶴は命を助けてもらった
ご恩に自分の羽を機（ハタ）
で織って着物を作ったでしょ！
でも、そしたら鶴は痛い思い
をして自分を犠牲にしちゃう
って事だけど、
親孝行は自分も一緒に行って
楽しむんだよ！
「そうかー！じゃあ、いいよ！」
大人が喜ぶ温泉に連れて
行って１泊２日の旅行をするの。
温泉に入って、
美味しいものを食べて
思い出を作るんだよ！
その為にもお風呂に入って
１００まで数えても平気になって
自分も楽しむの！（笑顔）
「うん、解った！
ボクもやってみるよ！
お風呂に１００まで数えて
歌を唄って入れるようになって
自分で稼いだお金を貯めて
温泉に両親を連れて行くよ！
生んで育ててもらった
ご恩を返すよ！」（笑顔）
じゃあ、１００まで数える歌を
一緒に唄ってみましょう～！！！
「うん！」
いーち、にー、さーん、しー、
ごー、ろーく、しーち、はーち、
きゅー、じゅー！
じゅーいち、じゅーに、
じゅーさん、じゅーし、
じゅーご、じゅーろく、
じゅーしち、じゅーはち、
じゅ－きゅ、にじゅー！
にじゅいちー、にじゅーに、
にじゅーさん、にじゅーし、
にじゅーご、にじゅーろく、
にじゅーしち、にじゅーはち、
にじゅーきゅ、さんじゅー！
さんじゅーいち、さんじゅーに、
さんじゅーさん、さんじゅーし、
さんじゅーご、
さんじゅーろく、さんじゅーしち、さんじゅーはち、さんじゅーきゅ、よんじゅー！
よんじゅういち、よんじゅうに、
よんじゅうさん、よんじゅうし、
よんじゅうご、
よんじゅうろく、よんじゅうしち、よんじゅうはち、よんじゅうきゅう、ごじゅー！
ごじゅういち、ごじゅうに、
ごじゅうさん、ごじゅうし、
ごじゅうご、
ごじゅうろく、
ごじゅうしち、ごじゅうはち、
ごじゅうきゅ、ろくじゅー！
ろくじゅういち、ろくじゅうに、
ろくじゅうさん、ろくじゅうし、
ろくじゅうご、
ろくじゅうろく、ろくじゅうしち、ろくじゅうはち、ろくじゅうきゅ、ななじゅー！
ななじゅういち、ななじゅうに、
ななじゅうさん、ななじゅうし、
ななじゅうご、
ななじゅうろく、ななじゅうしち、ななじゅうはち、ななじゅうきゅ、はちじゅー！
はちじゅういち、はちじゅうに、
はちじゅうさん、はちじゅうし、
はちじゅうご、
はちじゅうろく、はちじゅうしち、はちじゅうはち、はちじゅうきゆ、きゅーじゅー！
きゅーじゅーいち、
きゅーじゅーに、
きゅーじゅーさん、
きゅーじゅーし、
きゅーじゅーご、
きゅーじゅーろく、
きゅーじゅーしち、
きゅーじゅーはち、
きゅーじゅーきゅー、
ひゃーーく！！！
♪〜おまけのおまけの
汽車ポッポー、
ポーッとなったら
上がりましょうー！
ペッコロッペ！！！
ペッコロッペ！！！〜♪
「キャッハッハッハー！」(笑)
