ラティーノ夫の母が日本に来た。
初孫に会いに。
産まれてからずっと孫フィーバー。
毎週テレビ電話を欠かさずにして、実際に会える日を待ちわびていた。
来日前に夫に釘を刺した。
ドミニ子「赤ちゃんは他人の唾の菌でむし歯になるから、くれぐれも口にチューさせないでよ。口つけたペットボトルも絶対にダメだから。スプーン共有なんて絶対させないでよ。」
いかんせん、夫の国はキスにハグは日常茶飯事だから、黙ってたら、可愛い我が子がむし歯菌に侵されてしまう。
初日。夫は空港へ出迎えに、私は子供と家で待機。
ドアが開く音がしていよいよ子供とラティーノ夫の母の初対面。
ドミニ子、動画を撮りリビングで待機、夫も玄関先から母の後ろで動画を撮る。
リビングのドアを義母が開けて、ドスのきいた大きいダミ声でドミニ子に挨拶とハグ。
そう、この国の中年以降の女性は例外無くダミ声。
日本だと酒やけタバコやけしたスナックのママ位しか聞かないでしょ、ダミ声。
夫の国は皆んな叫ぶような大声で喋るから、ある程度歳を重ねると喉を潰す。
子供はその大きいダミ声のせいか、はたまた人見知りのせいか、大声でギャン泣きした。
それを見た義母は大きなショックを受けていた。
その顔がバッチリ夫とドミニ子の携帯に納められている。
義母は産まれてから毎週テレビ電話していたから、顔を覚えていると思ったようだけど。
実際、子供は色々な音と画像が流れる携帯電話が好きなだけだった。
話してる相手は誰でも良かったのだ。
ご機嫌に携帯電話に笑みを浮かべる子供、そりゃ初孫がそんなんしたら、嬉しいよね、会いたいよね。
しかし義母見るだけでギャーっとしばらく泣き止まない。
義母も相当なショックでその日は子供に近づく事なく距離を置いていた。
そんな訳で初日、義母からのむし歯菌は阻止出来た。
今後2週間、阻止できるのか。