ラティーノ夫は箸を使う、しかも正しい持ち方で使う。
だが、やはり毎回食後のテーブルはラティーノ夫のところだけ、鳥が食べ散らかしたように、食べ物が散乱している。
まあ外国人だし仕方がないのかと思っていたが、よく見ると、スプーンやフォークしか使わない時もやたらとテーブルが汚れている。
ラティーノ夫は食後に濡れた雑巾でテーブルを拭くのだが、食べ散らかした食べ物を雑巾で掃くようにして、テーブルの隅に追いやりテーブルに手を添えてキャッチしているのだ。
そのやり方だと100%床に食べ物を落とすし、それに気が付かず踏んでしまい、スリッパに付いたご飯粒などがネトネトのでんぷんのり化してあちこち床にこびりつくのだ。
よく見ると床の光の反射具合によって、そののり状の物が浮かび上がる。
テーブル近辺だけでなく家中にのり状のベタつきを発見してしまい、本当にイライラする。
時にはトイレの床にもあるし、ラティーノ夫は気が付く訳もなく、結局ドミニ子が掃除するのだ。
テーブルを拭くときは、食べカスは雑巾の中に包んで、折りたたんでそのカスがこぼれない様にして違う面で拭いてといつも言っている。
その場ではそうするが、また明日になれば床に残飯を食べさせるように落としている。
驚いた事に拭いた雑巾をいつも洗わずにキッチンに放置している時がある。
その雑巾で違うところを拭こうとすると、中から食べカスが出でくるのだ。
はあ、なんでこんなに物事がスムーズに進まないのか、普通次使う為に洗って置いておくよね。。
そう、ラティーノ夫は普通の事がわからない。
雑巾を洗ったかと思うと、その雑巾がまたビショビショに濡れているのだ。
そう、ラティーノ夫は雑巾を絞れないのだ。
どうしたらそんなビショビショになるのか、見せてもらったら、片手でギューっとしてるだけ。
スポンジじゃないんだから、そんなんで水気が絞りきれる訳ない。
改めて雑巾の絞り方をドミニ子が教えるのだ。
両手で雑巾をねじり絞る様にレクチャーした。
ラティーノ夫は身体は大きく、握力も有るのに、全然ねじり絞りが足りなく、いつもものすごく雑巾が水を含んでいる。
最近なんだか雑巾臭いと思っていたが、この絞り方があまいせいで、雑菌が繁殖しているのだ。
梅雨時期も相まってすぐ臭う為、最近雑巾の漂白の回数が増えた。
外国人って雑巾の使い方が分からないのか、それともラティーノ夫が生活の知恵的な部分を欠落しているのか。
日本人って小学生で教室掃除するから雑巾って身近なのにね。
さーて、この梅雨時期に何回雑巾を漂白する事になるのか。
梅雨時期といえば、結婚する前にラティーノ夫が住んでいた家でのこと。
日本に来て最初の梅雨に、蒸し暑いからと雨が降っていても窓を全開に開けていた。
ラティーノ夫が借りていた超古い戸建てはただでさえジメジメしていて嫌な空気が漂っていたというのに。
案の定、キッチンにキノコが生えた、見たこともないヤツが、本当に気持ちが悪い。
そして、もちろんタオルだって洗わないでそのままだから、くっさーいタオル臭もなんとなく漂っていた。
しかも食器の水切りラックの下の水受けトレーには、常に水が溜まり、子バエが大量に浮かんでいた。
超絶鳥肌が立ったのを今でも覚えている。
さて、梅雨時期だからより厳しく雑巾とタオルの清潔を訴えねば。
