この話を頂いた時に私は多くの人が思うであろう「めんどくさい」とか「嫌だな」と思う以前に私は「親が書いてくれないだろうな」という不安に駆られました。以前、学生時代に学校から親はそのような手紙を書いてくださいと言われた時にめんどくさいわぁと言っており、私もその気持ちがすごく分かりました。しかし、今回は仕事であり、どうしたらいいのかそのような気持ちになりました。
その意味を考えると、私はこのような強制されな手紙に意味を持てなかったからであり、お互いそのような気持ちであったからだと思います。
気持ちを込めれない手紙をどうしたらいいのか分からず、先延ばしにしてしまいました。
しかし、理事長からお言葉を頂き、これは仕事でもあると先延ばしに逃げていた間に、当たり前の事を、そして最初は分かっていたはずの事を忘れてしまっている事に気づきました。
これがもし仕事だった場合、もし相手の気持ちが動かせないとしても、双方で終える事が仕事の完了だとしても私はやるべき所までやっていないではないかと思いました。
なので私は今出来る所まで行う事にし、遅いのですが手紙を書きました。
しかし、私は結局2文しか書けませんでした。
なぜ書けなかったのかそれを考えました。
私はいつも親に「ありがとう」と感謝の気持ちをよく伝えます。一人暮らしをして親のありがたみを感じてしまい、小さな事でも涙が出る程嬉しくなる事もあります。それを伝える方法は、私は直接伝える事が1番だと思い、日々伝えています。
そしていざ、手紙にすると言われた時に書きたい事はたくさんあるし、分かっているのに文字にすると薄っぺらくなってしまって書けなくなっていました。
でもそれが今私が伝えたい事であるのではないか、そう考えそれを渡しました。
親は「うん、分かった」と言ってくれましたが、やっぱり「返事はめんどくさいわあ」と言われました。

もしこれを仕事の面だけから見ると私の行為は失格です。ですが、私自身がどうしても手紙の意味を見つける事が出来ていないのに手紙に相手の心を向かせるなんて出来ませんでした。
そして気持ちの面だけから見ると私は無理矢理書かされた親の手紙はいらないと思いました。
私は相手へは後者を優先してしまいました。

それは、こちらに就職して「気持ち」の大切さについて学んだから。意味を持って物事する事の大切さ学んだから、だからここでする事の全ての意味を精一杯考えようと思いました。
そして私はそのような行動をしました。

ちなみにですが、親はその手紙を部屋に飾ってくれています。
私にとってはそれだけで親の気持ちは伝わっていますし、私の心はすごく動きました。
自己満足かもしれないですが、私の家庭の手紙の終着点はこれでよかったのではないか、親と私の間に新しい意思の疎通が生まれた事を感じました。

私は仕事も大事にしたいし、気持ちも大事にしたいです。
今回の「手紙」に対してそれはすごく難しい事でした。

この件に対して頭が痛くなる程考えました。
しかし、何か正解なのか、私の考えは社会的に正しいのか、伝えてもいいのか悩んでいたその気持ちを伝える勇気を出し、それを聞いて頂ける先輩がいて、とても心が軽くなり、何でそんな事で悩んでいたんだろうと思いました。
それは一つの引き出しに入れられたからではないでしょうか。

この事で多大な迷惑を多くの方にかけましたが、私は仕事と気持ちどちらも優先して、仕事をし、人と関わって行きたいと心から思いました。

『あなたから買えてよかった』という本はひとことで言えば車内販売のノウハウが書いてある本です。しかし、そのノウハウがマニュアル的な物ではなく、気持ちを伝える事に特化にしたノウハウが書いてある、ということにこの本の読み意味があると考えます。
車内販売は決してハードルの高い接客を求められる職業ではありません。「ハードルの高い」というのは、ホテルクラスという意味であり、そう考えると車内販売ではそこまで必要ないではないか、とほとんどの人が考えると思います。
しかし、それは誰が決めた事なのでしょうか。
そして、そこでホテルクラスの接客をする事も果たしておかしいことなのでしょうか。
そのように考えると答えはNOになります。

私は人と接するお仕事やアルバイトをよく選んで行っていましたが、その中でわたしはディズニーのような接客をしたいと思ってました。そしてそれをする事がお客様、患者様にとって気持ちを伝えるにはいいのではないか、そう考えが至るようになり、そのように接客を心掛けるようになりました。
そう考えたのも、ディズニーのような接客をファーストフード店で体験したからです。そして私は素晴らしいな、と感じました。
だから私はそれを遂行する事に決めました。
それからはよく、周りの方から「接客がいいよね」と言われたり、私自身も仕事がやりやすくなったように思えました。
それはお互いに気持ちを伝え合う事が出来やすくなったからであり、それが接客の原点に繋がったのではないか、と考えました。

そしてこの本の内容も自らの体験談に繋がるところあると思いましたし、これから私が関わっていく矯正歯科にも通じる物があると思いました。

矯正歯科の場合は少し話が変わります。それは矯正治療は車内販売やファーストフード店、そして一般歯科とは違い、高額診療であるからです。
ということは、この本から感じた事をどのように生かすべきか。
違うのは、ハードルの違いです。
人は何事も値段相応の物を期待します。
そのため、ハードルを超えるという事に私達は切磋琢磨しなければなりません。
しかし、そう考えた時に根本は同じではないか
という考えにもたどり着きました。
私自身が矯正歯科のすばらしさを良さを、そして時にはデメリットを患者様に気持ちを込めて伝える事が出来るのであれば、それがそのまま私の求めているディズニーような接客、そしてハードルを超えた接客、そして「あなたから買えてよかった」に繋がるのではないかと思いました。