幸せじゃない人は、人生を楽しんじゃいけないと思っているんです。

仕事でもなんでも真面目にするのが当たり前だっていう、堅苦しい観念に縛られている。

もちろん真面目に生きるのは素晴らしいことだけど、楽しんじゃいけないって思うと苦しくなるんだよね。

幸せな瞬間というのは、楽しくてしょうがないときです。

あなたが楽しいと感じたら最高に幸せだし、どんなにお金があろうが成功しようが、楽しくなければ幸せじゃない。

人生は楽しむことでしか幸せになれないのに、自分に真面目ばかり強要して、どうやって満たされるんだい?

そんなの、つらくて当たり前だよね。


もちろん、いつも楽しんでいる幸せな人にも、問題や悩みは出てきます。

人生には 試練がつきものだし、自分の波動とはまったく関係なく、不慮の事故やなんかに見舞われることもあるんです。

ただ、幸せな人ってそれが悩みにつながることはないんだよ。

明るい人は、暗い人とは問題の捉え方が根本的に違って、「いろいろあるから人生は面白い」という考えがベースにある。

だから、なにか問題が起きても「さて、これをどうやって解決しようか」って楽しく攻略するの。

ひとりさんなんかは、なんでもゲーム感覚で楽しんじゃうんだよね。

そもそも私は、いつも未来を明るく考えていて、自分が不幸になるイメージが微塵 もない。

どうやったってうまくいくと思っているから、いくら不幸の種がまかれようが、私の畑では不幸の芽が出ることはありません。

それどころか、不幸の種が土のなかで突然変異して、なぜか幸せの芽が出る。 

そしてそれがグングン育ち、でっかいきれいな花が咲くんです。

この世界で起きることに、いちいち「いい」「悪い」の区別をつけるのは人間だけで、本来、ものごとには善悪なんてありません。

けっきょく、自分の受け取り方の問題なんだよ。

愛のない人にとっては悪く見えることでも、ひとりさんの手にかかれば、どれも全部いいことに変わるよ。

だって私は、すべての現象は神の完璧な采配によるものだと信じているからね。

すべては、この世界や私たちが進化するために起きている。

楽しくて明るい方へ行けるようにって神がくれた試練であり、無駄な現象は1つもありません。

そのことを知っていると、悩む必要がないんです。

なにか起きたって、慌てず楽しく対処していれば必ずうまくおさまる。それは私が実証済みなんだ。


斎藤一人 著

『今はひとりでも絶対だいじょうぶ』より