日本人は真面目な気質の人が多く、全体的に、とても信頼のおける国民性です。 

外国やなんかでは、交わした約束を簡単に反故にしちゃうところもあるけど、日本ではそんなこと滅多にないんだよね。

ひとりさんは長いこと日本で商いをやらせてもらっていますが、これほど安心して商売ができる国はありません。

あらゆるやり取りが、本当にスムーズなの。

ただ、真面目が度を越すと、せっかくの長所が短所になりかねないんだよね。

行き過ぎると、「まじめ(真面目)ジメジメ」で波動が暗くなっちゃうの。

ジメジメって陰気な印象だけど、そのイメージ通り、波動がジメッとしてくる。 

じゃあどうすればいいんですかって言うと、面白くない真面目にならないようにすればいいんです。

真面目過ぎるのはよくないって言うと、「わかりました、真面目はやめます!」と極端なことを言い出す人がいるの。

だけどさっきもお伝えしたように、真面目であることは素晴らしい。

それを根こそぎ切り捨てちゃうなんて、こんなにもったいないことはないよね。

というか、根が真面目なんだから、やめようったって無理じゃない?(笑) 

真面目な人が真面目をやめようとすると、かえってそれがストレスになり、むしろ波動を下げちゃうんです。

真面目は真面目でも、「最高にいい真面目」というのがある。

それは、楽しい真面目、面白い真面目です。

たとえば、ひとりさんみたく女性が大好きで、ふとどき不埒な真面目とかさ(笑)

真面目が行き過ぎてしまう人のいちばんの問題は、自分をないがしろにするところなんです。

人のことばかり優先し、肝心の自分をいたわり忘れるのがまずいの。

自分に自由をゆるさない、ガチガチの真面目人間になっちゃってるところが改善ポイントだから、真面目で誠実なのはそのままに、ちょっと抜け感やスキみたいなものを取り入れたらいいんだよね。

いや、あなたが「私は真面目一徹の自分が好きです」「真面目だけが趣味」って言うのなら、その道を突き進めばいいんです。

真面目でいることが心地よければ、それを貫くことで波動は上がるから。

だけどひとりさんの経験で言えば、そんな人は見たことがない。

人はみんな自由を求めるものだし、ふとどき不埒なことにも、たいていは少なからず興味があるはずだよ(笑)

だったら、それを隠さず自分の好きなように生きたらいいんです。

真面目の素晴らしい部分はそのままに、自由気ままに遊んでごらん。 

楽しいテンションで振動数が上がり、劇的に神的波動になっちゃうよ。

斎藤一人 著
『幸せ波動、貧乏波動』より