「自分が本当に好きなもの」を見つけることが、自分だけの成功の花を咲かせていく秘訣だよって話したけど、ここで、きれいな花を咲かせる”コツ”を教えます。 

それはね、自分の花を否定しないこと。

「いいね」

「素敵だね」

「かわいいね」

「かっこいいね」

「愛らしいね」

「がんばってるね」

「大好きだよ」

あなたが自分に言ってあげるたびに、ますますあなたの花が美しく咲くの。

自分の花を愛でる人は、人の花もちゃんと褒められるようになっていくよ。

「人を褒める」っていうのも、とっても大事なこと。

どんなに地味で素朴な花だって、「あなたらしくて、素敵だね」って言ってあげられる人になろうよ。

たんぽぽに向かって「どうして、あなたは胡蝶蘭じゃないの?」なんて言っちゃダメなの。

あのね、恋愛関係でも、親子関係でも「理想と違った」って言う人がいるよね。

「理想の恋人」「理想の結婚相手」「理想の親」「理想の子ども」 ......。

そんなものは、この世に存在しないんだよ。

あるのは「自分の好み」だけなの。

だから、自分の好みをグイグイと押しつけて、人の花を踏みにじるようなことはやめなよ。 

もしも、あなたがそんなことをされたら悲しいだろ?


その人は、ちゃんと神様にお墨つきをいただいた、きれいな花を咲かせているのに「貧乏たらしい花だ!」なんて言うもんじゃないよ。

それから、あなたの好きな人を誰かにけなされたら、頭にくるよね。相手も同じなんだよ。

「へんな顔の人が好きなのね」なんて、絶対に言っちゃダメなんだよ(笑)

「いいね、 とっても幸せそうだね」って、褒めてあげるんだよ。

人によって、好みってそれぞれだものね。

みんながみんな 「ひとりさんがいい!」って言ったら、いま以上に泣かせる女性が増えて、とんでもないことになっちゃうよ(笑)

みんな好みが違うから、うまくいくんだな。


斎藤一人 宇野信行 著

『斎藤一人 成功の花を咲かせなさい』より