思うようにいかない子ども、気が利かないパートナー、仕事のできない部下、思いやりのない上司・・・

そんな「変えたい相手」に頭を悩ませている人は、とても多いと思います。

でもね、誰かを自分の思い通りにしようとするのはやめたほうがいい。

どんなことをしたって、絶対に人はあなたの思いどおりにはならないから。

いくら愛の力があっても、です。

というかほんとうの愛を出せる人だったら、そもそも相手を変えようとは思わないよね。

愛で誰かを変えようとするって、その時点で「これは見せかけの愛ですよ」と言ってるのと同じだから(笑)

本物の愛で変えられるのは、自分だけです。

あなたの愛で変えられるのは、あなただけなの。

子どもが変わりたいんだったら、子どもが自分で愛を出すしかない。

パートナーにしたって、自分自身で変わることを望み、自分で愛を出してはじめて変わるんだよね。

部下も上司も、みんな同じです。

ひとりさんはよく、愛を井戸水にたとえるんだけど。

神様って、1人にひとつずつ井戸をくれているんです。

だからよその家から水を汲まなくても、自分ちの井戸水を汲めばいい。

同じように、ほかの人もわざわざあなたの井戸から水を汲む必要はないの。

あなたの井戸はあなただけのものだし、子どもの井戸は子ども専用です。

旦那の井戸も本人だけのものだから、あなたがそこに勝手に水を足したり、抜き取ったりしてはいけないんだよね。

ようは、自分の愛は、自分の魂を成長させることしかできないよってこと。

あなたの愛は、誰かを変えるために使うものじゃない。

自分を変えることにしか使えないんです。

ただし、自分を変えることにかけては無限の愛が用意されている。

それはみんな同じだし、それぞれ自分のタイミングで魂を成長させていくから、心配することはなにもないんだ。


斎藤一人 著

『私は私』より