第4章




「退職」



職場に戻ることはできなかった。

介護は体力の仕事だ。


上司は申し訳なさそうに言った。


「今の状態じゃ無理だよ」


正樹は黙ってうなずいた。


好きだった仕事。

誇りだった仕事。


だが体は言うことを聞かない。


退職届を書いた夜、

正樹は初めて声を出して泣いた。