escape | Re;Re;Re;Re;Re;kai
Re;Re;Re;kai-b0113868_22292337.jpg


冬が終わってしまいます


どうも頭がはっきりしないと思ったら


木蓮の季節も終わりがち

春がやってきているのですね



今は梅

次は桜

それが過ぎたら鈴蘭です




春ってものの扱いには

少々戸惑ってしまいます



春に毒

春の盗賊



そんなよな







「春には煙の花を撒き、太陽の標本を集めて過ごした。」



確か


そんな気持ちで書いたような歌でした


ニニももう


随分やってないですね


いざやってみると


すごく楽しいんですけどね



そうそう


春にそんな歌を書いて



なんだか朗々と


何かに浮かされるような暖気に不安になりながら


雨が降ったら




マリーアントワネットの避雷針が回って




男がやってくる





このなんとも云えない

浮遊感と間延び


掴みどころも収まりどころもない


だだ流れの空気



そんなものがただただ苦しくって



大好きだった春が


段々と



薄ろ暗い季節になっていったのです






冬が終わってしまいます





今日は或る場所から

着の身着のまま走って
帰宅しました


ちょっと慌てていたんです


コートもショールも指輪も時計も全て置いて


鞄だけ持って


電車に乗っていたんです


それで





全く寒くない





春に気付かされたのですね





生ぬるくて

空々しくて


重たくて







冬が行ってしまいます



大切なものを沢山沢山拐って






冬が行ってしまいます












◎聴いている音◎
マイケル=ナイマン・the heart asks pleasure first


Baigiasi。