四国八十八ヶ所  第二十四番札所

最御崎寺 (ほつみさきじ)

御本尊 虚空蔵菩薩様 

    こくうぞうぼさつ

御真言 

のうぼうあきゃしゃ きゃりゃばや おん ありきゃ まりぼりそわか 


高知県の最東端 室戸岬

その突端の小高い山の上に鎮座する

最御崎寺


緑の木々に覆われた静かなお寺です。

この木々が防風林となり、長い年月お寺を守って来たのを想像できます。

なにせ、台風の通道的な地域ですから…


眼下には、大海原、濃紺の太平洋が広がっています。


私もここを3度、訪れましたが、

晴れた日のキラキラ光る波に、

いつも見惚れてしまいます。

本当に美しいです。


そして、荒々しい波に削られ、ゴツゴツとした岩場…


ここの海辺が 若き日の空海 お大師様の修行の場です。


お寺の近くの海沿いに

御厨人窟 (みくろど)という小さな洞窟があります。


この洞窟の中で、お大師様は

求聞持法(ぐもんじほう)という

虚空蔵菩薩様の御真言を100日の間に百万回唱えると終えるいう苦行を行いました。


虚空蔵菩薩様の最大のご利益は

記憶力の増強!


人々を救うため、全てのあらとあらゆる経典を記憶したいと考えた、若きお大師様は、

この求聞持法を決行したのです。


飲まず食わずで、御真言を唱えていた朝方…


空に明けの明星が現れ、お大師様の口の中に入ったそうです。


明けの明星は虚空蔵菩薩様の化身と言われています。


その時…そなたに与える。

と…声が聞こえたとの事…


虚空蔵菩薩様も、人々のため誠心誠意

修行するお大師様の姿に、

この修行僧は只者ではないと感じ、

さらなる強靭な能力、記憶力を与えたのでしょう。


お大師様もさぞや嬉しかった事でしょう


無事に修行を終え、

この洞窟の中から見た、

空と海の美しさに感動したお大師様は


この日から

ご自身を空海と名乗るようになったそうです。


きっと、上の写真のような風景だったのでしょうね…


洞窟の中から撮られた写真です。

なんとまぁ 美しい〜…


其の後のお大師様の活躍は周知の通り!


全国各地で、水脈や銀脈を探しだし、

その土地の活性化をはかり。


出身地である讃岐は雨が少ない土地柄

今度は設計建築家に変身!

大きな貯水湖を考案し建造した!

かの有名な…満濃池です。


その時々に、あらゆる呪文や経典を駆使しながら、大事を成していかれたのでしょうね!


本当に超人!偉人!


お大師様の人並外れた、努力と覚悟が、仏様や神様までも感動させ、愛され

歴史に名を残す人物となった。


お大師様の仏道に対する覚悟は、

尋常ではありません。


その事はまたいつか、記事にしたいとおもっています。


同じ時代に生まれていたら、その偉業を目の辺りにできたのにな〜


爪の垢でも煎じて飲ませて頂ければ

少しは、違った人生をだったかも💦…


な〜んて思う今日此の頃…(笑)




最御崎寺の境内

この写真に映るお大師様より

山門前にいらっしゃるお大師様の方が

パワーが存在感が半端ないです。