私が物心ついた時から、父親は年を重ねるごとに働く時間よりも、
お酒を飲む量が増えていきました。
それでも家は自営業でしたから、お給料はきちんともらっていました。
そういう環境がより状況を悪化させたのかもしれません。
平成に入り、不景気の到来とともに、家業も厳しくなり、とうとう母親が
外で働くことになりました。
父親も外で働くことになり、ようやく現実と向き合うことになったのです。
そんな状況の中、私は一人、北海道の短大で、社会福祉科を専攻し、学んでいました。
父親のアルコールでたくさん怖い思いもしましたし、つらい事もありました。
祖父母と両親とのケンカも絶えず、家にいても、本当に気の休まる環境がなかったように
思います。
そんな中で育った私は、いつしか心理学に興味をもつようになったのです。
2年間の短大生活を終え、介護福祉科に編入、大阪の西成区にある社会福祉法人に勤めました。
そこでは、重度の障害者の方の生活施設や、ホームレスの方の生活保護施設がありました。
そこで10年の経験を経て、病院や、学校、あらゆるところで、臨床を積みました。
老人の介護の問題も、子育ても、年齢は違えど、人と向き合い、命を育むことにおいては
同じです。
一人一人の個性を生かしながら、いかに豊かな人生を送る事ができるか。。。
介護においても同じでした。
障害を持ち、病気になったとしても、残りの人生をいかに幸福に生きるか。。
その方の人生において、やるべきことは何なのか。。
どうすれば、その人らしくいられるのか。。
現場にいれば、いろんな人生ドラマと向き合います。
20年以上、福祉の現場に携わるなかで、幼少時からの教育がいかに大切であるか、
ということを、まざまざと見せつけられるのでした。