思うことは
いっぱい
あるのだけれど…
あり過ぎるゆえに
何にも言うまいとも
思っていたけど…
今 職場で起きていること
閉鎖された施設の中で
１ヶ月過ごして来た
利用者さんたちの今を
知って欲しくて
ブログを書きます。
コロナ対策として
施設では
・スタッフはマスク2重
（意味無い( ˘•ω•˘ )）
・各居室 訪室前後に携帯してる
アルコールで手指消毒
（手荒れが酷い(Ｔ＿Ｔ））
・家族の面会禁止
・入居者の外出禁止
・リハビリの訪問中止
・訪問ヘアカットの中止
施設は
形としては訪問介護
各居室は利用者さんの自宅
になります。
自立されてる方も居れば
寝たきりの方
車椅子の方
認知症の方も居ます。
今回のコロナウィルスについて
理解されてる方も居れば
そもそも テレビも見れないし
外出もされないから
生活に変化の無い方も居ます。
認知症を患って居る方は
あまり理解はされていなくても
ただ事じゃないな
なんか怖いことが起きてるな
そんな空気は感じられていて
不安な言動が目立ちます。
外出禁止なので
買い物はスタッフが代行しています。
皆さん お散歩や
お買い物のついでに
桜を見られるのを
心待にされていましたが
居室の窓からは見ることが
出来ません。
心待にされていましたが
居室の窓からは見ることが
出来ません。
高齢者が感染したら
重症化の可能性が高い
テレビでは若い人の行動自粛を
盛んに発信していますが
若い世代は学校や仕事があり
自粛したら生活に支障があるので
年金等、生活が安定している
高齢者が活動を控える方が
感染リスクは低いと思います。
だから…今の施設の状態は
理にかなっているのだと思います。
だけど…
唯一 外を知ることが出来る
テレビからは不安しか得られません。
家族が会いに来てくれること
たまに家族と外食に行けること
近くのコンビニや喫茶店に行くこと
デイに行くこと
リハビリすること
外に出て季節を感じること
数少ない楽しみが奪われ
仕方ないとわかっていても
少しづつ心が蝕まれ
歩けていた方が立つことすら
困難になり車椅子に
不自由ながらも
自分で食事出来ていた方が
食べられなくなり
食欲も落ちて激痩せ
何でも自分で出来て
スタッフに不満ばっかり言うて
ちょっと揉めたりするほど
お元気だった方が
息子さんに会えない辛さから
今はトイレにも行けない
夢も現も分からない
せん妄状態で会話も成り立ちません。
ならば、スタッフが頑張って
レクとかすれば良いんでしょうけど
利用者さんの
ADL（日常生活動作）の
低下スピードが早すぎて
ケアすら時間内には
収まらない状態です。
私は準夜勤なので
仕事の大半は
巡回と排泄介助ですが
1ヶ月前は1度の巡回が
1時間で終わるはずが
今は2時間かかっても終わりません。
でも…そんなことは耐えられます。
辛いのは、目に見えて日増しに
壊れていく利用者さんを
助けてあげられないことです。
どれだけ寄り添ったって
ありがとうって喜んでくれたって
私たちは家族にはなれない。
その寂しさは
埋めることは出来ません。
利用者さんの中には
100歳越えの方も居ます。
ということは、その家族さんたちも
高齢な方が多いです。
連日のように
「母が心配で堪らない。
私も体が丈夫な方では無いし
ひと目だけでも会わせて貰えませんか？」と問い合わせがあります。
昔 登山家の方が
山で事故に遭わない方法を訊かれて
山に登らないことです。って答えていたのを見た事があります。
感染したくなければ
外出せず、人と接しないのが1番
だけど…
コロナにはならないかも
知れないけど
日を追うごとに
心も身体もボロボロになってまで
自粛しなければいけませんか？
コロナが収束した時
ようやく会えた大事な人が
別人のようになってしまっても
生きてさえいればって言えますか？
正直…
利用者さんも 家族さんも
スタッフも 限界です。
１ヶ月前
私もコロナに対して
テレビや世間の騒ぎと
かなりの温度差を感じていました。
軽く見ていたわけではありません。
自分が感染源になる怖さ
医療関係者 介護関係者なら
その怖さは
コロナ以前から
意識しているはずです。
インフルエンザや
極々普通の風邪ですら
高齢者には命取りです。
世の中は菌で溢れています。
だから、免疫力を高めて
自分が健康で居なくてはいけない。
インフルは冬に猛威を振るいますが冬に限らず 1年中
危険は潜んでいます。
これまで経験してきた災害と違って
何が正しくて
何が間違っているのか…
その答えは
全てが収束した後に
分かるんだろうと思います。
それぞれの立場
考え方
事情が違いすぎて
私も どうしたらいいのか
どうしたいのか
なかなか答えは出ません。
どうか この混乱が
早く収束しますように
それを祈るばかりです。