童話と道徳と精神と行為 -4ページ目

童話と道徳と精神と行為

命は一個 人生は一回 命を守るのは真心
だから大切ね「真心」




隣の国のお姫様は
なかなかその姿を現しませんでした

王子と人魚姫を乗せた船が
隣の国の港に入り

祝賀が開かれ もう何日も
お祝いは続いていました

人々の話ではお姫様は
ここよりずっと遠くの寺院で
王女としてのいろいろな徳をおさめている
とのことでした

その姫君がとうとう帰って来たのです
そのお祝いね

そして 姿を現した姫君を見て
人魚姫は思うのよ

なるほど このような愛らしい方は
今まで見たことがない
肌はきめが細かく透き通るようで、
長く黒いまつ毛の奥には
真心のこもった深く青い瞳

「おお、貴女です!」
王子が歓喜の声を上げる

あの日 自分を助けてくれた人

顔を赤らめている姫君を抱きしめて
人魚姫に言う

「なんて幸福なんだ!」

そしてこう言うのよ

決して希望が叶うことないと諦めていた事が
叶った!
この喜びを一緒に喜んでくれるよな

なにせ この自分を一番慕っているのだから

私は思うのよ
この男…最低だなって
は ともかく

人魚姫の胸は今にも張り裂けそうでした

その頃 隣の国のお姫様はどうだったかしら

自分が助けて 愛おしく思いしたっていた
あの王子様と再会し
抱きしめられて
嬉しかったに違いないよね


姫君はずっと 努力してきました
王女である立場と その役割を知っていて
それに相応しい 力量を身につけること

教養を身につけること必須です

民の生活や心理
他国との関わり 外交 やら
その立場ゆえ考えうる 危機管理対策

言葉も習慣 儀式的なこと
本当にいろいろな知識技能
習得しないといけないもの

姫君はあの日助けた王子様が
どこの国の王子様か 知っていたんだわ
容易くわかること

助けた後に 帰ったのだもの
お見送りもしたのだもの
お話の中には書いてないけどね
わかる事よね

私が姫君なら 
いつか会える日が来ること
想像つくもの 
その日のためにも 努力するんだわ

愛しい人に相応しく
賢く支え守れるように って

きっと 苦手なこともあったに違いない
でも 頑張ったのよ

そして 帰ってきた

隣の国の王子様に会える日が来たのよ

もちろん
人魚姫の事など知らない
どのような関係かも知らない

ただただ 愛しい人との再会と
自分に会えたことを喜んでくれる
愛しい人の表現に心弾んだに違いない

二人の間には 素直な愛情がありました

そして なんの問題もなく
祝福のうちに結婚する

人魚姫の運命なんて 知らないもの
思いも馳せるはずないのよ

その情報がない状態は
それについて考えるなんてこと
起きようがないのだもの

でね
私が思うことよ

何度考えてみても ここに落ち着くの