
人は憧れを魅て目標を立てたりするのよね
憧れが夢と希望を運んでくる
人魚姫は幼い頃から
人間の世界に憧れてたのよね
王子に似た銅像を自分の庭に飾って
抱きしめてたのよ
十五で海の上に出た時
銅像に似た王子様に出会う
憧れが生きた形になって見えたのよね
嵐の夜に王子を助けて
恋心は憧れを強くした
「おばぁ様、人間は死ぬことがあるの?」
人魚姫の質問におばぁ様は答える
「人間も死ぬさ。人魚よりずっと早く死ぬ。だけどね、死んで朽ち果てても『魂』になってずっとずっと上の世界に行くのさ」
そんなことを伝える
人間の世界に憧れてた人魚姫はさらに聞くのよ
「たった一日でも人間になれて、死んだらその天国とやらへ行くことができますなら、わたしにさずかった何百年という命だって、残らず、捨てても惜しいとは思いません。」
人魚の寿命は三百年
命尽きると 泡に消える
それでおしまい
人魚姫は永遠の魂を持つ人間に憧れた
そんなことは考えるなと
注意されるものの
たった一つだけある方法を教えてくれたのよ
「人間の誰かがお前を心から愛して、両親よりもお前を愛おしく思うならば、そして、真心と愛情をすっかりそそいで、やがて、神父さんの前で、お前の右手の上に右手を置いて、この世でもあの世でも決して変わらない真心と誓をたててくだされば…」
その人間の魂の一部が
お前の命の中に入って
その人間はそのままその魂で生きる
御魂分けね
そうです
人魚姫は王子様に恋をしたのだけれど
愛しく思っていたけれど
願いこがれていたのは…
人間の永遠の魂 なのよ
そのために 恋しい王子様に
愛されたかったのよね
エゴです
隣の国のお姫様との違いです
真心の愛か
憧れ目的のある愛か!です
人魚姫が泡になってしまったあと
消えなかったのよ
意識があったの
不思議に思うも そこに現れたのは
空気の娘たち
あわと消えたかと思ったら
ふわりと空気の中に意識がありました
空気の娘さん が教えてくれるのよ
「人魚姫さん、真心を尽くしておつとめになったのね。ずいぶん苦しんだり、辛抱なさったりして、空気の精の世界へ登ってきたのです」
良い行いをなされば
三百年の後には
不死の魂が授かります
不死の魂…
もっとね
考えついたこと
思うところ
沢山あって 書き綴りたかったけど
やめる
その 定義とするところはね
あるのよ
自分で見つけないといけないところ
かもしれないな とか思います
私がみている魂はね
精神です
魂が授かるのは 良い行いをするから…?
御伽噺では こう締めくくるの
良い行いをしたら 徳が積める
徳を積むと…いいことあるよってね
私はね
違うと思います
魂は 込めるもの こもったものだもの
真心と愛情
で御魂分けするのよね
物でもなんでも 魂のこもったもの
と言うね
それが 魂の正体だと思います
不死の魂 は存在します
作品や行為の中の記憶に
文化として受け継ぐものの中にです
命は一個 人生は一回 命を守るのは真心
だから大切ね 真心。
良い行いをすることがいいのじゃないのよ
どれだけ 真心の行為を
対価求めず 行えたか なところです
見返りの心あるうちは
どれだけ 努力しても
駄目なのよ
おしまい
