こんばんは。
相も変わらず久しぶりな更新となりました。
以前更新したときと同じく、前回から今回に至るまでにも何度か記事を書こうかと思った事はあるのですが、やっぱり自らの感情を吐露し、それを文字に概括するというのはなかなかの気力と体力がいる作業で
わたしはそこに踏み込むことがなく、約半年ほど経過してからの更新となりました。
2020年12月24日。木曜日。
わたしが小学生の頃からずっと観ていた番組が、最終回を迎えました。
VS嵐 最終回
嵐が2020年いっぱいを持って活動休止期間に入るという記者会見・発表があったのは2018年1月27日。
あれから約2年間の月日が経ち、いよいよ2020年12月31日を目前に控えた12月24日、2008年~放送開始された嵐の冠番組・VS嵐が最終回を迎えると、先日発表がありました。
嵐の活動を休止するのだから、嵐の冠番組が全て一旦終了するのも当然のこと。
わたしはそれを聞き、いつも自らがチェックを忘れないよう書き留めている、ジャニーズタレントの出演情報のカレンダーに「VS嵐 最終回」と打ち込んだ。
打ち込んだ刹那、「ああ、こんな文字を打ち込む日が来るなんて思わなかった」
わたしはふとそう思いました。
この記事を書いている数時間前に放送を無事に終え、「VS嵐」という番組も幕を下ろしました。
正直、いまのわたしには相反する感情が同居している。
いつもこんな事を言っている気がするけれど、わたしの心は二つあるのかもしれない。
何故かやっぱり実感が湧かないんです。
嵐というグループが一旦休業に入り、事実上メディアや街から姿を消し去ってしまうことも、冠番組が本当に終わってしまうんだということも、いまいちわたしの手には実感がない。
本当に今日は最終回だったのだろうか、あんなに大々的に放送してなお、わたしはそう思ってしまう。
2021年もまた、木曜19時にフジテレビを掛ければ「VS嵐~!」のテロップと声と共に番組が始まるのでは、そう思ってしまう。
だけど、それと同時にわたしは今日の放送中グズグズと子どものように泣いた。
事あるごとに涙が溢れた。
先述の通り、VS嵐という番組はフジテレビ系列にて2008年4月12日から放送が開始され、2009年10月22日からゴールデンプライム枠へと移行しました。
そして、お茶の間の夕食時のお供へと化していったのです。
その一つ前に放送されていた番組は「GRA」、「ゴールデンラッシュ嵐」の略称です。
番組のコンセプト・名前の由来は、「嵐がゴールデン枠を目指して頑張っていくぞ!」。
グダグダ過ぎる番組は秒速で放送終了したけれど、そのまますぐにVS嵐が始まって実際にそれでゴールデン進出を叶えたということ。
放送開始当時の2008年、小学5年生。GPへ移行した当時2009年、小学6年生。
当時のわたしたちの世代にとっては、嵐というのはとても大きな存在でした。
あの頃まだまだ子どもだったわたし達は、もうとっくに成人を迎えほとんどが社会人。
つまりそれだけ長い期間、VS嵐という番組は長く続いたということです。
小学生~大人の期間ずっと傍にあったものというのは、「当たり前」と変化する。
わたしにとってVS嵐はそういう存在。
子どもの頃も、反抗期の頃も、思春期の頃も、大人になってからも、
ずっとずっと毎週欠かさず観てきたその番組と共にわたしは成長してきた。大きくなった。
楽しいときも、苦しいときも、木曜19時にテレビをつければそこには嵐5人の笑顔があった。
然程変わらない番組内容・コンセプト含めいわば、田舎の実家のような安心感があったのかもしれません。
わたしの青春は、嵐と共にあり、VS嵐とともにありました。
振り返りVTRが流れる度に、不思議なことに全部覚えてるんです。
全ての放送を何度も何度も放送を見返している訳じゃないのに、何故かエピソードのひとつひとつを記憶しているんですよ。
だけどそれと同時に放送日を見ては衝撃を受ける。これもう5年前!?もう8年前!?てな具合に。
当時こんな感情を抱きながら見てたなあ、とか、Twitterでみんなで大騒ぎしたなあ、とか色々な思い出があれもこれも脳内を走馬灯のように駆け巡る。
それらは間違いなく、わたしがリアルタイムで彼らと、そして番組と、この13年駆け抜けてきた証だと思った。
わたしの人生の半分以上がVS嵐とともに在ったのです。
そりゃあ、当たり前の存在にもなりますよ。
だけど、来年からはそれが無くなる。それがいまいち実感もないし、信じられない。
でも理屈ではやっぱりきちんと理解しているからこそ、悲しくて、寂しくて、苦しくて、虚無感と喪失感に襲われる。
どうしていいのか分からなくなる。
「最後のクライムです」とか「最後」「最後」って言われる度に、「最後って言わないで」と泣いた。
いまなお、わたしは現実逃避をしようとしていたのかもしれない。現実を突きつけられる事が堪らなかった。
「最後の対決」、嵐は負けて終わりました。勝って始まった番組は負けて終わりました。
でも負けたということは「負けたままじゃ終われないから」って、何かの拍子に帰ってくるかもしれないと期待してしまうんです。
逆に言えば、そう捉えないとわたしはどうにもできない。
先週に引き続き、5人だけの空間、5人だけの笑顔という素晴らしい光景を見せてくれました。
心からの楽しそうな笑顔は、少年の頃からずっと時間を共にしてきた仲間だからこその童心に返った笑顔だったのだと思います。
ファンが望んでいた「素の嵐」が垣間見えました。
VS嵐の枠は、VS魂として相葉さんが引き継ぎます。
志村どうぶつ園といい、引き継ぎが多くてとても大変だと思うしプレッシャーだって凄いはずなんです。
わたしなんかじゃ到底想像しきれない程のものを抱えてるはず。
だって、素晴らしい番組を引き継ぐという事は重いから。
それを、相葉雅紀という一人の人間で背負いきれるのか。
心優しくて、だけどその分繊細で、傷つきやすくて、感受性が高くて、そんな相葉さんが、今までは5人で背負っていたものをたった1人で背負わなければいけなくなるんです。
(相葉さんが1分以内に泣いたらお金は大野さん持ち~の流れの)
相葉さんの「最高だった?」の声のトーンが優しすぎて、今までを自分でも思い返してるんだろうなって
これは何もかものことを指してるんだろうなって、そして自分は最高だと思ってるけれどみんなも同じ想いなのか少し不安で、みんなもそうだとは信じているけど言葉としてきちんと聞きたかったのだろうなって思って。
二宮さん「俺らはだって、俺らは観るよ、魂」
相葉さん「毎週観る?」
二宮さん「観るよ」
ってここで、相葉さんのちょっぴり弱いところが出ちゃってて、不安になってて、それを支えて安心させる二宮さんがすごく二宮さんで。
そして二宮さんだけじゃなくてその不安とか気持ちを受け止めてくれる4人がいるから、
「俺すげえプレッシャーなの、本当に」
「やっぱ嵐の番組を貰うってさ、すっげープレッシャーなの」
「わかる?わかるよね?絶対わかると思う皆なら」 って感情を吐き出せたのだと思う。
大野さん「でも4人は見守って、観てるから」
櫻井さん「そうそう、見守ってるよね」
二宮さん「うん。だって嵐の番組じゃないんだよ、もう。相葉雅紀の番組なんだから。それは違うよ」
松本さん「君ならできるよ」
相葉さん「大変だって」
松本さん「いやいけるって」
大野さん「見守ってるよ」
ここが、本当にいつもの「気弱で自信のない真ん中っ子相葉雅紀を励ます上と下」の嵐が詰まってた。
二宮さんが、嵐の番組じゃない、相葉雅紀の番組だから、って、違うよ、って敢えて「嵐の枠をもらう自分」にプレッシャーを抱えている相葉さんを否定したのがわたしはすごくぐっと来たし、いつもの二宮さんなりの相葉さんへの背中の押し方だなって思った。
でも、いつもよりも声が何倍も何十倍も優しかった。
何か大役を任されて相葉さんが緊張しても、「貴方が一人とちった所で別にどうにもなんないから」とかストレートに大丈夫大丈夫って背中を摩るんじゃなくて、ちょっぴりひねくれた言い方をするのが本当に二宮さん。
きっとそれが、彼なりの愛情なんだと思ってる。
どんなに優しく背中をさすっても不安が止まらないならいっそ根底から覆してしまえ、っていう、ずっと真横に居たからこその愛情の渡し方と、ひねくれた言葉も一見否定に思える言葉も、全部真意を見抜ける相葉さんへの信頼。
全員が目に見えて優しくしても相葉さんの不安は消え切らないから、あっけらかんと尻を叩きながら励ますのが二宮さんなんだよね。
だから「嵐の枠を貰うって思うからプレッシャーになるんだよ、もうそれは嵐の枠じゃなくて相葉雅紀の枠になるんだよ」
「だからプレッシャーなんか持たずに胸張りな、あんたの番組なんだから」って意味だと思ってる。
それらを聞いて改めて「すごいグループだよ、嵐って。すごいんだよ」
「優しすぎるんだよ、優しすぎるんだって、みんなが」って思って綺麗な涙を流す相葉さんも、それらの流れからシビアになりすぎずに、笑いに持って行くところが嵐だなあって思った。無意識に笑顔が溢れる。
拗ねたみたいな口調なのにすごくストレートに感謝を伝えて、喜んで。
本気で言ってるんだけどやっぱりどこか面白さを孕んでしまうのは相葉さん特有のいつものアレで。
二宮さん「俺の酒のこと言わんかい、なんで俺の酒のこと言わんの?」
相葉さん「嬉しいよ、分かってんだよ」
相葉さんがほんっとーに嬉しそうな顔で笑ってて、頭を撫でられた二宮さんもほんっとーに嬉しそうな顔で笑ってて。
すごく素直な相葉さんからの「大好きだよ、大好き」って言葉にいよいよ泣いちゃう二宮さんがちょっぴり苦しい。
堪えてたんだろうなって。色々と。
一見しっかりしているのは二宮さんかもしれないけど、剛速球ストレートくらい素直な相葉さんにきっと沢山救われてきたんだろうな。
だって、「いざ離れた時に自分からわざわざ逢いに行くのは少ないけど、その中に相葉さんは確定で入ってる」くらいなんだから。
シンメ愛、とか簡単に言っちゃうのがジャニヲタだし、エモい、とか簡単に言っちゃうのがジャニヲタなんだけど、こういうことを言うんだろうな、真はこれだよ、ってわたしは思いましたね。ボロボロ泣いた。
分からないですよ、他人だし、あくまでファンだし、彼らを側で見てきたわけじゃないから、嵐の関係値も、にのあいの関係値も、あくまでわたしにはそう映るってだけの話なんですけど。
そしてそんな彼らだからここまで来られた、って思ってるのもわたしの勝手なんですけどね。
ただわたしは今日のVS嵐を観て、ああ、いつまでも嵐は嵐だって思った。
嵐は嵐だ、って思うと同時に、それでもやっぱりその嵐をわたしが見られなくなることへの不安や寂しさでいっぱいになった。
ずっとそこにあった番組が無くなってしまう事への喪失感でいっぱいで、今日はそれに備えて昼から酒を飲み続けていたはずなのに、夜にはシャンパンも開けたのに、微塵も酔えなくて、結局泣いた。
きっと明日のMステラストも、明後日のしやがれも、わたしはまた泣くんだと思う。
でもそんなの終わりの序章にしか過ぎないから、一週間後に迫っている本当の嵐の引き際ってときに何を感じ、何を思うのかは分からない。
「お正月、自殺しちゃだめだよ。いつでも電話掛けて来ていいから」
そう言ってくれた幼馴染がいて、幸せだ。
わたしはひとつ大きなものを失う。
心の中では生き続けるけれど、実質として失う。
それが、目に見えている。
そんなとき人間はどうやって対処すればいいのだろう。
2年間考え続けたけれど、答えは出ないまま残り7日を切った。
ただひとつ言えること。
嵐も、VS嵐も、わたしの青春だった。わたしの成長だった。わたしと共に、生きてきた。なんて言ったら烏滸がましいだろうか。わたしが、VS嵐とともに生きてきた。
こんなご時世だし、無事に何事もなく完走出来たこと、本当に良かった。
大野さん、櫻井さん、相葉さん、二宮さん、松本さん、嵐5人。
そして番組をずっと支え続けてくださったスタッフ関係各位様。
今まで番組に出演してくださった共演者の皆様。
本当に、本当に素晴らしい番組をありがとうございました。
またいつか。いつか、必ず。