先日、梅雨の晴れ間に蝉の初鳴きを聞いて、昨夏をふと思い出しました。

 

 

昨年11月、聴神経鞘腫の手術をしたわたしですが、

最初に症状が出たのは梅雨まっただ中の6月。

 

最初は小さな音から始まった右耳の耳鳴りが徐々に大きくなり

7月に入って何だか聞こえにくさも感じるようになり。

 

ある朝、起きしなに寝返りを打った時、

左側を下にしてた体勢からコロンと転がった瞬間、

それまで全く聞こえていなかった蝉の声がジージー鳴り響いているのに気付いて

 

「あ、右耳聞えてない」

 

それから耳鼻科に行って突発性難聴疑いから始まり、

あれよあれよと腫瘍発覚に至った9月末。

 

本当に怒涛の夏でした。

 

 

術前はまだ今よりは聴力があって、

時折健聴の左耳をふさいで右耳を試してみたり。

 

そんでもって初期の耳鳴りは蝉が鳴くような音で

「なんや、聞こえてるやん」

と思ってふさいだ手を離すと本物の蝉の声が聞こえて

「あ、やっぱり聞こえてへんわ」

と、凹んだり。

 

その後9月に入る頃になると

シーシー言う様な蝉の声だった耳鳴り音が、秋虫の声の様な高音に変わって

耳鳴りも季節で変わるんかいな、とよく分からん感想を抱いたりもしつつ。

 

今は高音・低音の二重奏で定着しています。

 

まぁ、常に鳴っているのでま~ったく気にならない時もあり、

逆に体調崩した時など盛大に鳴り響くときもあり、

問題あったりなかったりですが。

 

 

もうあれから1年経つんだなぁ、と妙に感慨深い夏の入りです。