*記憶を頼りに記しています

 

 

手術日当日。

 

食事はなし。水分は朝6時まで。

 

9時前、術衣に着替えて自ら歩いて手術室へ。

エレベーターホールで来てくれていた家族と合流するも

手術室エリアから先は入れないため、一瞬顔合わせた程度でした。

 

「行って来る」と手を振って別れる。

 

病室からは看護師さんが付き添ってくださって、手術室まで一緒に行きます。

ICUに持って行く荷物(歯ブラシ・ティッシュなど日用品)と外した眼鏡を渡して

自ら手術台の上へ。

 

不思議と緊張は無かったです。

検査台に乗るくらいの気持ちでした。

ただ一瞬だけ。「止めるなら今が最後のチャンス」と。

頭をよぎったけど、もちろん止めることはなく。

 

あとあと考えて惜しむらくはド近眼のため、眼鏡外したあと周りが見えなかった事。

いっぱい機械あるのは分かったんだけど、もっと見たかったなぁ(好奇心)

 

心電図つけられて、足の血栓防止の靴下履かしてもらって。

その後酸素マスクつけられて何事か言われたところでふと意識が落ちる。

最後に見ていたのは天井の照明で、ほんの十数秒程、またたきと共に落ちた感じです。

寝る時とも違う、本当に意識ある所からふっと消えてゆく。

 

次の瞬間。ゴロゴロと運ばれていました。

 

目はまだ見えていなくて、

母の「全部終わったよ~」の声、何人かの声。

ちゃんと周りが見えたのはICUに入ってベッド固定された時くらいでした。

 

本当にビックリするくらい自分の中では時間の経過が無いです。

眠っている時の感覚とも違う。もちろん夢は見ない。

 

実際は朝9時に手術室入って、出てきたのは19時。

18時半には執刀医・担当医とも出てきて家族に説明があったので

手術自体は18時ごろには終わっていたんじゃないかとの事。(家族談)

 

前日の説明によると私が眠った後、

麻酔を効かせ、機械(神経モニター、ナビゲーション等)を装着、

皮膚切って頭蓋骨に穴を開ける(約2時間)

とあって腫瘍を取るのは昼くらいからだと。

1mmずつくらい慎重に除去してゆき、

術後また骨を戻して傷口を閉じる。

なので実際の手術時間(腫瘍を取る時間)は3~5時間ほどとのお話でした。

 

とは言え、トータルでは10時間かかっているので。

本人意識ぶっ飛んでいるんで何事もないですが、

待っていた家族は本当に落ち着かなかったと思います。感謝。

しかもコロナの所為で手術前・後とも一瞬しか会えてないえーん

(うちの病院では術中連絡つくようにしておいて帰宅等もOKでした)

 

 

元気になって思うに、あの飛んだ10時間自分がどうなってたのか見てみたいですよね。

術中とか(皮膚にメス入れるのと頭蓋骨ガンガンするのは怖いですが)

ビデオ撮って客観的に自分がどうなってたか見てみたいなぁっと

 

変わり者ですすみません