私は不登校・引きこもり解消支援をしていますが、不登校の子どものほとんどは自己肯定感が下がっています。
裏を返せば、自己肯定感が下がっているから、不登校・引きこもりになったとも言えます。
今日は『家庭の中で自己肯定感を育む方法 (1)』についてお伝えしたいと思います。
よく、子どもの自己肯定感を育むためには、『小さな成功体験』の積み重ねが重要と言われます。
「成功体験は外でするもの」で、子どもであれば学校や保育園や幼稚園、お稽古などが成功体験を積む場と思われがちですが、家庭の中にも小さな成功を体験をさせるチャンスは沢山あります。
しかし、残念なことに、子どもの日々の小さな成功体験のチャンスを奪うものがあります。
それは「親」の存在です。
「親の役割」ってなんでしょうか?
「親の役割」は「子どもを自立させること」です。
そして、「子どもの世話を焼くこと」は子育ての目的ではないはずです。
あれこれ先回りしたり、口を出し過ぎて、子どもの成長のチャンスや成功のチャンスを奪っていませんか?
親が世話を焼き過ぎると、子どもは成功体験を積むチャンスを奪われ、自己肯定感を育むことが出来ません。
家庭の中で「出来ることを増やす」だけでも、子どもの自己肯定感を育むことが出来ます。
小さな子なら、自分で服を脱げた、自分でボタンをとめた、くつひもを結べたなど、
少し大きくなってからは、自分で使った食器を自分で洗えるようになる、髪を結べるようになる・・・等々。
大人にとって当たり前のことでも、子どもにとっては出来るようになったら、それだけでも自己肯定感が上がります。それに加え「良く出来たね」「自分で頑張れたね」のように褒めてあげれば、更に自己肯定感は上がります。
こういった事の繰り返しで、子どもの自己肯定感は育まれます。
口を出したくなっても、「黙って見守る」。
子どもが転んでも親は励ましの声掛けをしたら、
あとは子どもが自分で起き上がるのを待つ。
自分で起き上がったら褒めてやる。
そんな姿勢で子どもと接してみてくださいね。