~①の続き~
その頃テレビのニュースでは連日コロナの話題に明け暮れており、
息子も小学校の卒業式、中学の入学式は終えたものの
休校が続いている状態だったので
平日の昼間から息子と一緒に施設へ面会に行くことができて良かったと思ってます。
※コロナ禍であっても
看取り期間ということで、施設では短時間の面会が許されていました
4月の下旬になり、息子が飼っていたハムスター(名前は節子)の調子が悪くなり、病院で診察、薬をもらって
飲ませていたんだけれど、一週間して亡くなってしまうという出来事が。。。
亡くなる日の1時間前…ケースの中に入っていた節子
の異変に気付き
ケースから出して様子を見ていたら、息苦しそうにしだし、少しすると突然グルグル動き回ったり、そしてぐったりしたりと、とにかく不穏な様子。
息子と私は節子をひたすら見守るのみ。そのあと
あ、なんかおかしい
と感じた息子が、節子を手にとり、撫でたり言葉をかけたりしている中
息苦しそうな節子がやがて静かになり、息をひきとりました。
私と息子は号泣。
息子は嗚咽しながら
「ありがとね、せっちゃん。うちに来てくれてありがとう」と。
けれどなぜかダンナは、私たちのそんな状態を尻目に
カップラーメンを作っていた…
※夕飯づくりの途中で節子の様子がおかしくなり、私も中断して見守っていたので
お腹が空いていたらしい
そしてダンナはせつなそうな顔をしながらも、ひとこと
『これだからオレは生き物を飼うのは嫌だったんだ』
…と。
は?アンタあれだけ、せっちゃんせっちゃんって可愛がってたよね?
何でいまそんなことを言う?
いや、ダンナはダンナで悲しい想いから出た言葉だったのかもしれないけれど、
これは私にとってほんと、理解不能なひとことでした。
(生き物を飼うのは嫌なんて聞いたことなかったし)
とにかく、手のひらにおさまるほどの小動物ではありましたが
それでも間近で死を看取ったのは私も息子も初めてで、
これは私の中で相当ショッキングな出来事でした。
桐の箱に節子を入れて、周囲を花で飾り、庭に穴を掘り(ダンナがやった)
お墓を作って埋めました。
たぶん、おそらく、今度は母の番。
私は耐えられるんだろうか…とお墓に手をあわせながら
不安になったのを覚えています。
今回は母の話が少なくてすみません