朗読劇『冥土の飛脚』を観ました。

宝塚で何度も再演されている『心中恋の大和路』を、若葉ひろみさんの本と演出で…という朗読劇です。

朗読劇というのは、動きがないというだけで、近松の無情な世界が目に浮かぶようなお芝居でした。

若葉さんは、黒いお着物でそれがまた緊張感というか、ピシッとした空気になっていてステキでした。

私は昔からこの大和路がとても苦手というか、途中から苦しくなってしまうので、今回も大好きな若葉ひろみさんだとはいうものの、観る前は気が重かったのです。
でも、若葉さんのピリっと研ぎ澄まされた世界に、すっかり惹き込まれてしまいました。
葉山さんの、落ち着いたお声での梅川が深くて、そちらの方もウットリとしてしまいました。
声の持つ力って、素晴らしいです!


ラストがあまりにも悲しいのでということで、15分の休憩後にショーがありました。

服部まりさんの『グラナダ』、『アクエリアス』、ど迫力でステキでした。

若葉さんのシャンソン『行かないで』は、切なくて切なくて…。
誰がひとみちゃんにこんなことを言わせるのよ…と悲しくなりました。
初舞台公演の時の主題歌、『白い花がほほえむ』も歌ってくれました。
ひとみさんの白いお衣装にぴったりの、可憐な白い花そのものでした。

三連休の初日に、始発で出かけた強行日帰りでしたが、しあわせな気持ちに包まれた1日になりました。

今年は久しぶりに、関西でのマグノリアコンサートが決まっています。
そちらも待ち遠しいです。


※舞台の写真は公式の若葉商店さんからお借りしました