今日はバレンタイン

きっと誰にも2〜3の甘い記憶と

そしていくつかのすっぱい記憶がある…よね?

 

 

 

中学の頃

ひとつ上に憧れの先輩がいた

 

 

当時ももちろん不器用だったわたし

何を血迷ったか

 

器用な友達に教えてもらいながら

マフラーを編んでいた

 

 

やる気がないのもあって

全く進まない

 

 

 

放置して

また思い出した頃に編む

 

 

そうしていると

そのときどきの気分によって

編み方の強さが変わってしまって整わない

 

 

一旦解いてまた最初から編む

 

 

真っ直ぐ編むだけだと思っていたのに

かなり手こずる

 

 

そんなことを繰り返しているうちに

いよいよバレンタインが近づいた

 

 

更に何を血迷ったのか

 

このマフラーをプレゼントしよう!

なんかそんな流れになった

 

 

今となっては

なって当然の流れではある

 

 

 

憧れの人に似合うだろうと選んだ毛糸は白

 

 

しかし

 

 

長い期間をかけて編み上がった

わたしのマフラーは

 

 

 

その過酷な時間を表すかのように

くたびれていた

 

 

せっかく似合うと思って選んだ白

 

 

またも何を血迷ったか

 

わたしはその白であっただろうマフラーを

キッチンハイターに漬ける

 

 

さすがのハイター

真っ白である

 

 

 

 

だけど…

あかんよね。

 

 

ハイターの塩素の匂いがついてしまって

どうにもとれない

 

 

もう何度も血迷ったんやから

今更や!

 

もう渡してしまうしかない!

そのうち匂いも取れるはず!

 

 

 

わたしはラッピングしたマフラーと

チョコの小箱を紙袋に入れて

 

憧れの人に渡しに行く

 

 

 

ドキドキしてやっとの思いで渡したけど

 

 

 

2人を囲んでたのは塩素の香り…

 

 

そう、きっとこれが

地獄

 

 

こんな強烈な匂い

絶対チョコにもうつってるやん?

 

 

 

呪われた白の思い出

 

 

 

これがわたしの

バレンタインのすっぱい方の思い出。

 

 

 

 

 

混ぜるな危険…