森アーツセンターギャラリーで開催中。


テート美術館の至宝 ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢




英国のアカデミズムに反発した、若き芸術家たちによる。

ラファエル前派


国内巡回はしませんので是非!


展覧会の構成

1.歴史
2.宗教
3.風景
4.近代生活
5.詩的な絵画3.風景
6.美
7.象徴主義

ロンドン・テート美術館から、英国美術を代表する傑作、ミレイの「オフィーリア」は何度観ても感激 星



ミレイの代表作で有名なこの作品、ミレイはわずか22歳~24歳頃描いていたのです。
この作品はシェイクスピアの「ハムレット」の名シーンを題材にしています。


オフィーリアとは?*


彼女は主人公ハムレットの恋人でポローニアスの娘です。
つまり、ミレイは悲しみのあまり狂って溺死していくオフィーリアを描いたんですね。

川に流されながら死が迫っているというのに、歌を口ずさんでいたという部分の描写なので、"今まさに死ぬところ”です。
でもこの絵から悲惨さはなく、なぜか神秘な美しさが私には感じられます。


モデルとなった女性は4ヶ月もの間、毎日水をはったバスタブの中に入ってポーズをとり続けたといいます。

今回はこの中に描かれてる草花に注目! 薔薇 パンジー パンジー 菊 柳


オフィーリアに描かれている花は、オフィーリアの運命を暗示するように花言葉から選ばれています。


スミレ:誠実・純潔・

ケシ:死
ヒナギク純潔
ナデシコの一種:悲しみ
パンジー:物思い・かなわぬ愛

:見捨てられた愛、愛の悲しみ
ノバラ:喜びと苦悩
ミソハギ:純真な愛情・愛の悲しみ
忘れな草:私を忘れないで
キンポウゲ科の花:子どもらしさ
バラ :愛


オフィーリア」にはモデルがいました。

のちに友人の画家ロセッティの妻となるシダルという女性です。



 ベアタ・ベアトリクス 1863年頃 テート・ギャラリー(ロンドン)蔵



ラファエロ前派の人気モデルでもあり、ロセッティの妻でもあったエリザベス・シダル

しかし、この絵が描かれたのは妻の死後のことです。
エリザベスと結婚していながら、他の女性と関係を持ったロセッティ。

エリザベスはそれを苦に、アヘン自殺を遂げます。

ベアトリクスの恍惚とした表情が印象的な作品。

なんとも悲劇的なストーリー。


芥子の花が描かれるということは・・・・。

死のイメージが漂っていますね。

その後、ロセッティはウィリアム・モリスの妻と不倫したり、アヘンによる自殺未遂を起こしたりしたりして精神状態も不安定。

アルコールと薬に溺れて53歳で亡くなります。

開催期間:2014年1月25日(土)~4月6日(日)
※会期中無休
場所:森アーツセンターギャラリー
(六本木ヒルズ 森タワー52階)
http://www.roppongihills.com/facilities/macg


本日から始まるこちらも期待


アンディ・ウォーホル展

会場をにはこんなスポーツカーが展示されてました