高千穂遙先生のヒロイックファンタジー2作
棚から出てきたときはめちゃめちゃ懐かしかった(笑)
特に「異世界の勇士」は所蔵していることも忘れてた…
初版1981年5月 定価280円?!(←文庫版 単行本は1979年2月刊行らしい)
「異世界の勇士」はいわゆる異世界召喚もので、どうやら日本で最初の異世界召喚ものとみられているよう。
この小説でヒロイックファンタジーというものを知り、なんと面白いジャンルの小説があるのか、と思った当時の私
最初は友人に借りて読んで、あまりにも面白かったので自分でも購入したんだったよ。
おそらく人生で初めて買った小説=文庫 じゃないかと
安彦良和さんの表紙イラストがまたよくて。今見ても「いいな~」って思う
主人公の異世界召喚される男子が、サッカーやってる子。
当時、「勇者ライディーン」に激ハマりしてて、こちらの主人公のひびき洸くんがサッカー部。
安彦イラスト・サッカー部、という点でも購入意欲がUPしまくりになったんだった
当時の私、小説の主人公=雅原竜二くんは神谷明ボイスで脳内再生して読んでたわー(笑)
当時は今ほどメジャーじゃなかったサッカーも、今ではすごい人気スポーツに。
異世界物は転生も召喚も、アニメや小説の中でごまんとある。
44年の月日を経るとこうなるのね。
つか44年て、恐ろしすぎるわ… 本の紙の色、かなり変色してた
内容に関しては、当時は読むのも触れるのも何もかも初めての設定・世界観だったので珍しかったけど、今再読するとね…
現代の高校生が、異世界に召喚される。そこは精神文明の世界(念じればいろんなものが出てくるので、物質は基本的に不要)で、悪者に狙われている。悪者からその世界を救う勇者が主人公です
カッコイイ名前の、主人公=勇者・勇士・救世主専用の神秘な武器もちゃんとあるよ!(この作品では『アグラッサの剣』)
巫女・神子・姫ポジションの美人なヒロインもちゃんといるよ!
ただ結末があっけないんだよね
ラスボスを封印したあと(倒すことはできないことになっている)そんなアナタ!!すぐにそんなことに!!
気持ちとしては神子ポジションの姫ともっと… どうにかなってほしかった。だって召喚されてからまともに普通の会話すらしてこなかったじゃないか…←そんな状況じゃなかったもんね
戦いの中で芽生えた仲間とも主人公は交流してほしかった
そして。
「異世界の勇士」が気に入ったので、同じ作者・高千穂先生の別のヒロイックファンタジー作品ということで買った「美獣 神々の戦士 上・下」
北欧神話をモチーフに「いきなりある場所に現れた、記憶を失った超戦士ハリィデールが自分がだれなのか何のために存在しているのかを探しながら旅をする」という系
栗本薫さんのグインサーガが少なからず影響があったとかなんとか聞いたことがあります
1988年5月初版(←文庫版 単行本は1985年刊行)上下巻で各380円
ただこれ…いくら高千穂遙・ヒロイックファンタジーというキーワードがあったとしても、当時の少ないお小遣いでよく買ったよあたしゃー
絶対まず図書館で借りて読んで、これならと思い買ったはず
再読してあまりのスプラッタ描写・殺戮シーンの多さにドン引き(苦笑)
主人公がとにかく戦う。所持するグングニールの槍とやらが、神々の武器的なヤツだから、自動的に飛んで兵士を殺戮。人間なんてもうただのおもちゃか人形扱いで槍が一閃するたびに屍の山よ
首はいとも簡単に飛ぶ・内臓びっしゃーのとんでもない地獄絵図。
そういう描写・シーンは読みたくないので(想像したくもない)ざっくり飛ばしつつ目を走らす程度、だとしてもちょっとあまりにも凄惨すぎて
いとも簡単に殺された兵士にだって親兄弟・親しい人はいただろう。
何千人…下手したら何万人の死骸、どうするの… ついそういう事が頭に浮かびそうになるので、それも結構キッツい
そっちの意味では「異世界の勇士」に比べたら斬新ではある
そして完結してなかった…
小説では最終章になる戦いを勝ち抜けば主人公の素性がわかる、はずだったのが中途半端に開示されて、なんらかの力により「いずこかへ」転送?された感じになっちゃったよ主人公が…
そっかぁ… そうきたかぁ
「俺たち(今回は、俺、だけ)の戦いはこれからだ!!」なヤツだったかぁ
そんな2作。
