※私にはあまり合わなかったので、ちょっと辛口目の感想 閲覧注意
「この街は昔から神隠しが多い土地でね、
精神的に参っていたり、大きな悩みを抱えている人が神隠しにあいやすいの。
あなたは大丈夫?」
高校2年生、秋のはじまる頃。
親友にそう言われ、主人公・逸色珠沙は胸をどきりとさせた。
「神隠しなんて信じてないから大丈夫」
そう、信じてはいない。
ただ……大きな悩み――進路のことがあるから戸惑っただけ。
そんな彼女の耳に聞こえてくる気味の悪い声。
【探しましょう あなたの道を。僕は あなたを闇へ誘う者】
↑公式の紹介文
有名な怪談や怪異を扱ったオトメイトの作品です
冒頭の選択肢で ストーリーは
・学校の怪談編
・都市伝説編
・異世界編
・妖編
の4つにわかれました。
「編」によって全く別の話が展開されます。
攻略対象ルートごとに展開が違うのが忍乙女ゲーだけど、1本のゲームでストーリー(〇〇編)が4つあるというのは珍しい、かもしれない?
進路に悩む普通の女子高生のヒロイン・一色珠沙嬢が、ある日突然怪異に巻き込まれてしまう。
というのは「全編」の共通事項
これ、割と評判はいい作品のようですが私はイマイチ面白さを感じられなかったので、作った人ごめんなさい
どの「編」でも、ヒロインが怪異から抜け出すには彼女の抱えている問題を解決しなければならない。
しかもあまり時間的猶予はなく、ぐずぐずしてると怪異から抜け出せなくなり現実世界で死亡、となります。
その抱えている大きな問題と言うのがヒロイン珠沙嬢の進路問題なんだよね
珠沙嬢 今現在将来やりたいことは特になく、でも母親が強固に薦める医者(医大)には興味が持てない。母親が、ある理由から自分の娘は絶対医者になってほしいと思っている為厄介。
珠沙さんとしては、お母さんの意思とは真逆で医者だけは自分がすすみたい道ではないとわかるのに、他にやりたいことがないから母親を説得できない。
進路希望のプリント、クラスメートのみんな出してるのに自分だけ希望が書けず焦っている。
お母さんは娘が医学部に行くと疑わず、医学部のキャンパス体験まで申し込んじゃう
親友は、学部は違うけど一緒の大学に行けると信じてる(こちらもちょっと面倒な事情がある)
そんなこんなで結構追い詰められ、現実から目をそらせたい・逃げたいという状態が公式の作品紹介文にあるような「神隠しにあいやすい」という状況を作っている、わけです
そういうヒロインの状態が… なんか全然面白味を感じなくてプレイしてても話に入り込めない
珠沙嬢にとっては人生を決める大きな問題なので悩むよねそりゃあ。その問題ゆえに心に負担がかかり怪異に巻き込まれるくらいだもの。
怪異に巻き込まれて早く解決しないと命に係わるのはわかってても、解決の糸口を積極的に探せない・できるだけ進路問題に直面したい逃げたいってなっちゃうので本当にものすごく追い詰められてたんだな。
しかしプレイヤーたるワタクシにとっては物語に入り込めない要因の一つがソコだったです。
個人の好み・嗜好の問題になりますけど、個人的には乙女ゲームはリアリティない方が好きで話に入り込める。ファンタジーでいいので。
それぞれの怪異はファンタジーなんだけど、その中心にあるのがヒロインの進路問題という超絶現実的な事なので怪異のファンタジー要素に浸りきれなかった。
それに進路問題を解決するには母親ががっつり絡んでくるのもさらに入り込めない要素(苦笑)
乙女ゲームって基本的に親の存在が希薄。希薄なことにツッコみ入れることも多いんだけど…(息子が事故で入院してるのに親が駆け込んでこない、とかさ)いざがっつり絡んでくると2次元の夢の世界から現実に戻ってきちゃう。
お母さんと進路問題。これはゲームの中の世界から現実に戻ってきちゃう重要ポイント?だなぁ(あくまで私は…ね)
EDは2種類
中途EDはBAD EDなんだけど、EDでのBADはなかった。
ヒロインが自分の進むべき道を見つけ、攻略対象の抱えている問題が解決して、の2パターンの恋仲EDになります
が、2種類の印象が散漫になって記憶に残りにくかった。ひどいと夜中にEDを見て、そのまま寝て起きたら「あれ?どんなEDだったっけ?」ってなったほど←全く気が入ってないプレイ状況
いつもの乙女ゲーだと一つの問題をヒロインと攻略対象で力を合わせて乗り越えて解決するけど、今回の問題はヒロインと攻略対象に別々にある。攻略対象キャラの問題はヒロインと共に乗り越えますが、ヒロインの進路問題は彼女自身で乗り越えなければいけない(当然だが)それが私の盛り上がりにつながらなかった、感じかなぁ
あとヒロインのデフォルト衣装は学校の制服なんですね。白いセーラー服でかなり目立つ。
怪異で別の世界に入り込んでもその状態。まさに「高校生」「女子高生」を体現した見目になっておりますので…
その恰好でちゅーとか… 当然スチルがあるわけですが、白セーラー服でそういうことはおやめなさい!! ってなっちゃって。そこでまた現実世界に戻ってきちゃって微妙な気分に(^_^;)
ストーリー展開と攻略キャラクターはさほど悪くはない。
一般的な評判も悪くないみたいです
でも「私には刺さらない」「イマイチ浸れない」「物語に入り込めない」作品となりました。
嫌いではないけど
現在はフルコン間近だというのに、最後の一人(また、私の好みに全く引っかからないタイプの子)残して、次のゲームのパッケージを開封してしまいました。なんとかフルコンはしたいけど、それはいずれ…