原画展 行ってきた

平日の月曜日の夜だったので、すごく空いていて見やすかった!

外国人の方も数人おられて、心の中で「日本の漫画すげぇだろ!これをデジタルなんかない40年前に週刊で描いてたんだぞ!」と自慢してました(笑)←何様?

 

展示は、いわゆるラオウが死ぬまでの第一部です。それをどう受け取るかは人それぞれでしょうが、個人的にもやっぱりラオウ昇天までが真骨頂だと思っているので、こういう区切りにしたのは英断かと。

漫画原稿には随所に随所に武論尊先生・原哲夫先生のコメントがあり、興味深く読めます

 

そして入口でスマホに専用アプリを入れると、千葉繁さんの音声解説が聞けるーーー チケット代に含まれているようで無料です

こういうの全く苦手だし、自分で出来る気もしないので受付の男性に全部やってもらいました(^-^; 視聴の仕方も丁寧に教えてくれてありがたかったです。こういうのは人に聞くに限る…

千葉繁さんのナレーションを聞くと、あああああ北斗の拳だぁってなりますね

各キャラごとに千葉さんのナレーション説明があるんだけど、キャラの名セリフを千葉さんの声で聴くというここだけしかできない体験💙

自分の脳内ではオリジナルキャストで再生もされました!!

 

まず入り口が、アレですよアレ。

子供やケンシロウ・ユリアを防空壕にいれて、自分は扉を閉める役になり、放射能浴びちゃうトキ… 扉を閉めるトキの原画がセットになっててそこをくぐる。

私たちはトキの犠牲の上に原画展を見るのか(笑)

そういう演出、いい!!

 

原稿だけではなく、随所にフィギュアとか単行本とかも展示してあります。

等身大?に近い立像?も(全身金色のジャギはすごかった(笑))←結構迫力があり

黒王に載ってるラオウのフィギュアとか、全体が大きくてすごい。私はいらないけど、これちょっと大きな家の応接室とかにババーンと飾ってあったらかっこいいだろうなぁ(おいくらするんだか…)

 

原画自体は、今まで見た池田理代子展・銀魂展・さくらももこ展と同じく、漫画担当の原哲夫先生が魂を削って描いてるんだなぁというのを感じさせるものでしたねぇ

どの作者の原画展も迫力があるのは確かなんですが、北斗の拳の場合登場人物が一般人以外はヒャッハーの雑魚含めみんな筋肉バーンな一ばかりなので、なんだろう…なんだか原稿自体が大きく見えるというか(笑)

ラオウの背中から腰までの絵を見た時、ふと「あ~この背中の広さ、ベルばらキャラ2人分くらいかもな。すっごい細い絵柄のセーラームーンだと2.5人分くらい?」って想像しちゃったほどデカかった。実際ラオウはあの北斗ワールドの中ではとびぬけてデカい人ではない(山のフドウとかデカいババア(笑)とかの方がでっかい)けどデカく見える背中!

 

カラー原稿とかなんかもう「油絵」みたいな芸術品だよ。見覚えのある単行本のカバー絵の原画がたくさんあって、この絵、原稿はこんな色彩だったのか!!って驚きます

最近描かれたというケンシロウとラオウの絵なんて、サイズも大きかったのでほんとにド迫力の美術品・肖像画レベル。どこかの美術館に展示されててもおかしくない。

 

原作漫画持ってましたが、今は手放してしまったので懐かしかったですねぇ

レイファンなので、レイが出ている原稿を一番じっくり見てきました(笑) 

レイの最後の方なんて、アニメの方も思い出しちゃって油断すると泣きそうになってしまう。

レイの塩沢兼人さん・マミヤの藤田淑子さんは、お二人とももう亡くなられてるんですよね。そういうこともふと思い出して切なくなる…

個人的にはユダ様も結構好きなんだな~ ←レイに執着してるところなんて、ほのかにBLっぽい&でも片思い なところ、ふふふ(*´▽`*) て思っちゃう(笑)

さらにはユダ様のキャスト島田敏さんって、今まるちゃんのおじいちゃん・さくら友蔵になっているので。レイがかわいくて大好きでしょうがないユダおじいちゃんをうっかり想像して余計ふふふ(*´▽`*)ってなってしまっている(島田敏さんならZガンダムのシロッコを想起すればいいものを…)

 

だからこそ、大人気なラオウは好きじゃないんだなー

ストーリー的に仕方がないとはいえ、レイをあんな目に合わせたのは許せん!!拳王のクソバカ野郎ーーー(BY雲のジュウザ)

 

シュウも好きなので、やはりサウザーは好きじゃない(笑)

だからシュウの最後の方の原稿も見るのがちょっと辛かった

 

が、その後 ケンシロウとサウザーが戦い(再戦)それをラオウとトキが見守る展開になるじゃない?!

この辺りの原稿を見た時に、当時ジャンプ読者だった男子たちはどんなにか興奮しただろうか、って想像しましたね。いったんサウザーに負けたケンシロウが満を持して再戦に挑み、それを見守る形になる北斗の長兄・次兄なんて、とんでもなくワクワク&興奮する展開でしょう。

私はアニメ組だし、当時のことはさすがに覚えていないけど、今回原画展でこのシーンの生原稿を見た時ちょっとゾクゾクしましたもんね。

当時はシュウがああいう形で昇天したことにショックで、この展開のかっこよさに気づいてなかった

黒王に乗ったラオウと、そばに立つトキの絵面もめっちゃかっこいいのよ~~

なんとすごい展開を考えたものか武論尊先生…!!

こういう「すっげー」「かっけー」っていう興奮状態が持続していくのが北斗の拳だったなぁとしみじみ思いましたね

北斗の拳は、トキメキじゃなくてかっけーが詰まってる

 

サウザー戦のあとは天狼星のリュウガとか五車星とか出てきましたが、どの原稿を見ても脳内がアニメ声優ボイスでよみがえってきた(笑) 声オタだからねー

リュウガは堀秀行さんだったし、雲のジュウザは安原義人さんで、両方とも大好きなキャラクターでした

瞬殺された風のヒューイ(曽我部和恭さん)と炎のシュレン(若本規夫さん)も、私は結構好きだったよ。見た目含めド派手に出てきて、口を開けばイケボ。そしてサクッと散っていった…

 

で、ユリア

武論尊先生と原哲夫先生ご両名とも、ユリアに対しては「女性からは好かれないキャラだと思う」「女性は こんな女いない!と思うでしょう」「ユリアは男性の理想の女性」というコメントを寄せていたのには、あぁやはり両先生ともわかっておられたのだな(笑) と思いました

私、ユリア嫌いだもん(笑) いや、嫌いって言うとアレですが、ユリアの魅力わかんない。美人で芯が強くて優しい。マミヤさんはその3点に加えて強かったよ?!

ユリアはいいとこのお嬢だから、一般人より金持ってる=余裕がある暮らしをしてるのでそりゃー優しいだろうさ(ひがみレベル(-.-)(笑)) 作中の男どもがこぞってユリアユリア言う意味がわかんねーわ。ラオウなんて、ケンシロウの女だから…つまり人のモノだから余計に欲しかっただけじゃね?とか、申し訳ないが暴言いくらでも出てくる(-.-)

今回の原画展でもそういう感情は消えてないので、けっユリアのどこがいいんじゃー って気持ちが復活したわ(笑)

 

まぁこれはあれですよね。少女漫画や乙女ゲーでイケメンで性格も様々な女に都合のいい男がたくさん出てくるのと一緒だよね。

男目線だと、は?こんな男いねぇわ!! ってなるやつだよね(笑)

ユリアは慈母の宿命とやらの設定なので。やっぱ男って結局は「お母さん」かよっっっ!!

 

そんな感想をはさみ、ラオウのわが生涯は一片の悔いなしまで、北斗の歴史を堪能して終了

いやーーーー楽しかった~~~